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□■ ひなんくんれん
2007/09/11 04:06
先日、息子(4歳3ヶ月)の通う幼稚園の避難訓練があった。
震災が起こったという想定で、園児たちは防災頭巾をかぶり、上履きのまま、先生の引率で園から近くの公園へ避難。
そこへ親たちが子供を引き取りに行くというもので、いかにスムーズに園児を親へ引き渡すかという訓練でもあるらしい。

今回、我が家では私が子供を引き取りに行くことになった。

当日、私は決められた集合時間の2~3分前にその公園に到着したのだが、園児たちは既に到着、クラス毎にきちんと整列しており、担任の先生が点呼をとっているようだった。
親たちも8割がた集まっているようで、園児たちと同様に、クラス毎に列になって園児たちの向かい側にならんでいた。

10分程経った頃だろうか、園長先生がハンドスピーカーでお話を始めた。園児たちは頭巾をかぶったまま体育座りをして聞いている。

ところが、だ。
その話が私には全く聞こえないのだ。
スピーカーの音量が小さいわけではない。
あまりにも周囲がザワザワとうるさくて、園長先生の声がそれにすっかりかき消されてしまっているのである。
辺りを見渡すと、園児たちはこのクソ暑い中、分厚い頭巾をかぶってるせいかすごい汗だくで、しかも灼熱の太陽に熱せられたコンクリの地面に座らせられて、それでもじっと黙って聞いている。しゃべっているらしき園児はほんのわずか。先生に注意をされていた。

そう、うるさいのはその母親たちなのである。
(私以外にも父親が来ているところは5~6人ほどいたが、いずれもみな肩身狭そうにうつむいているようだった)
園長先生が話をしているというのに、平気でそっちに尻を向け、楽しそうにおしゃべりに興じている。しゃべっていない親の方が明らかに少ない。中には7~8人で輪を作って井戸端してる所まである。
おいおい、これは避難訓練なんだぜ、そんなの後にしろよまったく!
と、声を大にして叫びたかったが、私にはそんな勇気は持ち合わせがない。

子供たちの方がよっぽど状況を理解している。お利口さんだ。
それに引き換え、このバカ親ども、こいつら一体どうしてくれようか。
先生たちも注意すればいいのに・・・・私同様根性無しらしい。。。

でも普通、避難訓練て消防隊の人とか来てたりするけど、今回はどうも来てないらしい。もし消防隊の人でもいれば、ちっとはこいつらも緊張感を持ったりして静かにしてくれるんだろうか。

ここは一発、千葉のパンツ一丁の消防隊員にでもお出まし願って、このバカ親どもに喝を入れていただきたいものだ・・・私も写真でしか拝見してないが、夏合宿のイチロー君のあの姿・あのポーズで「お前ら!避難訓練をなめるなー!!」と叫んでもらったら一発で黙ってくれそうだ・・・・などと考えながらニヤけている変なオヤジと化した私。その前の方で、なにやらそそくさと歩き回っているママさんがいることにふと気付いた。
どうやら隣のクラスのママさんらしい。注意して回っているのだろうか。いや、その列の前後のママ数人に何かを渡している。避難時の緊急連絡名簿かなにかだろうか。
私のすぐ横の人の所にも来た。チラリと横目で見ると、ハンカチらしきものを包んだとおぼしき大きさで、赤いリボンのかかった薄い四角形の箱。それを渡しながら
「こないだは来てくれてアリガトぉ~ん!。お返しが遅くなっちゃってゴメンねぇ~!!。うちの子もすっごく喜んでてぇ・・・」

そうか、お誕生会のお返しか・・・って、バカかオメーは!

ここはどこ?今は何の時間?
 
んなもん他所でやれよ他所で!!

と、声には出せなかったのは言うまでもない。

その後、園長先生から教務主任の先生にスピーカーが渡され、
「これから・・・・・・・・・ますので、保護者の方は・・・・・・・・てください。」
相変わらず周りが騒々しくてさっぱり聞き取れない。
これでは実際に災害が起こった時のことを考えると絶望的な気持ちになってしまう。

話の後すぐに列が動き始め、前に並んでいる親から順番に子供が引き渡されていき、やがて私の番になった。その時、担任の先生に
「ちょっと周りがうるさすぎて主任先生のお話がよく聞き取れなかったんですけど・・・」
先生も苦笑いしながら主任先生の話の内容を教えてくれたが、それ以上は語らなかった。もう毎度のことで慣れっこのようらしい。彼女もずっとこのクソ暑い中、安全帽をかぶったまま、汗で化粧がくずれるのもこらえながら、わからずやのガキどもをここまでおとなしくさせるのだけで、もう精一杯だったようだ。

うちの息子も全身汗だくで「パパ暑かったよぉ・・・」と言葉少なで、憔悴しきった様子。
他の子供の中には、親に引き渡された途端に泣き出す子もいた。暑さと緊張でいっぱいいっぱいだったのだろう。園児たちもそれなりに頑張っていたのだ。

それに引き換え・・・・


いや、それよりも、言いたいことをはっきり言えない自分を情けなく感じる事の方が大きかったように思える日でした。

・・・でも、だって、ママさん集団てやっぱ恐いっす!
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