2025/05/20 23:41
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2008/09/27 20:38
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さて、色々企画DAYの前々回にお送りしたこの企画。 今日はその続きをお届けしたいと思う。 前回、皆さんから頂いたコメントは、既に購入した人からのアドバイスが届いた。 どの意見もとても参考になる。ありがたいことである。 その中でも特に、当ライターであり一級建築士でもあるトシさんが素晴らしい解説をしてくれた。 こうように、その道のプロフェッショナルが近くにいるというのは、本当に頼もしいことである。 ところで最近は、戸建・マンション共にまだバンバン建っているのにもかかわらず、なかなか売れないのかさらに値段が安くなっているようだ。 もちろん人気の場所や駅に近い、環境がいい、などのところは強気の値段のところもあるが、傾向としては下がっているのは間違いない。 そこで今回は、この道のプロであるトシさんに、戸建に絞ってもうちょっと詳しくお話を伺ってみることにした。 皆さんもぜひ参考にしてほしい。 -------------- (色々企画DAY担当ライター、以下色ラ)トシさん、お忙しいところスミマセン。どうかよろしくお願いします。 (トシさん、以下トシ)こちらこそ、よろしく。 (色ラ)前回もコメント欄で、物件の値段の決まり方や良い物件を探すためのコツを端的に教えていただいたんですが、最近情報誌を見ていると、さらに物件の値段が下がっているようです。そこで、もう少し突っ込んでお話を聞かせていただければと思うのですが。 (トシ)そうだね。安さの理由っていうのは気になるところではあるけど、前にも書いたように色んな条件や販売の戦略が絡み合って決まるんだ。でも、そうだな。まずはよくある例を2つ挙げてみよう。 1:小さい会社が建てて売っている。 2:土地の形が旗竿状の敷地(道路に接している巾が2.5~3.0mくらいで、通路状に5~10m長さがあって、その奥に四角形の敷地がある形状)の可能性がある。 これらの心配な点としては、 1の場合、アフターメンテの体制は大丈夫か?ということなんだけれども、これは第三者機関の保証書とかがあるかとか尋ねてみるといい。ごく稀に違法建築をしているケースもあるので、出来れば完了検査の検査済証をもらえるかどうか尋ねてみるといいね。 2については「日当たりが悪い」「庭が少ない」「通路状の部分に車を停めても、人が通れる巾が確保できているか?」ってことなんだけど、これは買う人がこだわるかどうか次第。別にいい、って割り切れたり、別にそれを上回る魅力があれば、その人とっては値段が安くて、お買い得な物件ってことになる。 (色ラ)2については、まあ何となく理解できますし、あんまりワガママ言っても仕方がないって思うんですが、1の保証書とか建築法とかって、ホント素人には分からなくって大変ですよね。 (トシ)そうだよな。やはりその辺は、近くに詳しい人がいるなら聞いてもらった方がいいね。 正確に言うと、指定検査機関(民間)に申請した場合 ・建築基準法第7条の2第5項の規定による検査済証 ・建築基準法第7条の4第3項の規定による中間検査合格証 ・建築基準法第6条の2第1項の規定による確認済証 などの中間検査の合格証があるならば構造的な手抜きが殆ど無いと言えるので、とりあえず安心していいってことになるんだよ。 まあ中間検査は、その建物の規模・構造や地域によって、ある場合と無い場合があるけどね。 (色ラ)頭から煙が出そうです...(笑) (トシ)まったく、お堅い名前だよなぁ。(笑) しかし戸建の場合、建物だけじゃない。土地を買って、その上に家が建ってるんだから、 ・宅地造成に関する工事の検査済証 もあるかどうかも聞いたほうがいいだろうね。 宅造規制区域内の場合において一定の高さ・規模を超えて造成工事を行なう場合には知事の許可が必要で、ちゃんと事前に許可を受けてその許可内容の通りに工事をし、再度検査を受けた場合に発行されるものなんだ。 その土地が宅造規制区域内で、その敷地と隣地や道路との高低差が1m以上ならば要注意。よく確認してみた方がいいよ。もしこの書類があるならば、あとで建替えや増改築をするときの申請に必要になる可能性が高いので、これのコピーをもらっておくといいね。 (色ラ)なるほど、そうなんですね~。いやいや、そんなことは全く知らなだけに、もしちゃんとやってくれてないところだったりしたら、怖いですね~。 (トシ)正直あってほしくないけど、どんな業者がいるか分からないからね...。 それから、もう買うかどうかって決めるくらいになった時に見せてもらったり、コピーをもらえるといいものに、 「仕様書」や「内部仕上表」「外部仕上表」 がある。これは家のドアや洗面、風呂などをどういうメーカーの製品を使っているかなどがかかれたものだ。実際に生活し始めてから、「あれ?」ってことになっては遅いし、これも後々のメンテナンスの際に重要になるからね。 (色ラ)確かに使い勝手やどんなメーカーの物なのかなど、気になりますね! (トシ)それと、大事なのは「構造図」。 あんまりここまで要求する人はいないから、「ありません」とかいい加減な受け答えをするようなところだと、ちょっと疑ってかかった方がいい。 なにせ、それが無いと家が建たないわけだから、絶対にあるはずなんだ。その家を買おうとしてる人が、見たいと言ってるのにそれを断るのはおかしな話。ひょっとしたら何かあるのかもしれない。 正確には、「基礎伏図」「土台伏図」「梁伏図」「小屋伏図」「矩計図(かなばかりず)」というもの。 分からなくても、これらは特に後々のリフォームをする場合にも必要だから持ってたほうがいいし、建築業を良く知っている人がいるならはじめによく見てもらうといい。 (色ラ)へ~~~、勉強になります!!いやぁ、ホントに何も知らないってのは怖いですね。買うのは自分なのに・・・。 (トシ)安い買物じゃないからね。じっくりと慎重に。 (色ラ)そうですよね・・・。いやぁトシさん、今から買う人には、涙がちょちょぎれんばかりの素晴らしい情報です。本当に色々ありがとうございました!! -------------- ・・・というわけで、いかがだっただろうか。 トシさん、本当にご協力ありがとうございました。 皆さんからのご意見、コメント、お待ちしております。 PR |

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