2025/05/15 01:42
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2007/07/05 18:43
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************ 引き取ってもらう荷物を選び始めたロクサーヌと彼女の同僚。 そう、ここに展開するのはとてもワゴン車一台では収容不可と思われる荷物。 ザックリと、ガッツリと、持って行ってもらいたいものである。 それぞれの部屋の荷物を一通り見て回った後、彼らは動き始めた。 まずいきなり!テレビ(ブラウン管)を搬出! おぉ!?・・・グッジョブ!!Mr.ペリー(仮名)! そして冷蔵庫! ・・・アメィズィング!!Mr.ペリー(仮名)! 続いてでっかいタンス! and ワンモアタンス! ・・・インクレディボー!!Mr.ペリー(仮名)! さらにはティーカップ!&ソーサーズ! ・・・アンビリーバボー!!Mr.ペ・・ ・・って、あれ?・・・ペルリ? そんな細ンまいモノじゃなくてホラ、こっちのテーブルとかイスとか ローキャビネット(←いかにも重そう)とかいろいろあるじゃん、 ねぇペ、・・・お〜い・・・! いやはや、そんな調子ヨク行く訳もないわな。ヌカよろこび。 早くもセレクションはマクロからミクロにシフト、 ティーセットやキッチン用品、花瓶などの吟味を始めた模様。 ・・・って言うか、そんな悠長な。 先程までのFedexのような頼もしさはどこへやら。 だがどうやらロクサーヌも出来得る限りの荷物を ここで処理して行きたいという意向は確かであるらしい。 これはどう?こっちは如何?と、しきりにペリー(仮名)に奨めている。 されど彼の反応は芳しからず、既にマンプクのご様子。 まぁ、こういったタンスやカビンや食器類なんて大体足りてるモノだもんな。 彼も人助けのつもりで引き受けたのだろう。 「譲り合い」の精神に満ちた、思惑入り交う英語の押し問答。 キッチンでのやりとりを傍観しながら、私と叔母は座って待っている。 頂いたアッサムティーも、既にエンプティ。 しかし頑張れロクサーヌ!そして、、、 ・・・出来ればちょいマキで御願いします・・・ 深夜の通販TVさながらに、えんえん続くロクサーヌのプレゼンテーション。 しかしなかなか売上は伸びず仕舞い。 プライスレス、されど、ユースレス。さもありなん。 やや語気を強めたペリーの「eem・・・OK、NO THANKS」の言葉と共に 彼女も観念したようで、ようやく家財の授受は終了した。 まぁ期待以上、とはいかなかったが、確かに幾らかは荷物も減った。 ありがとう、ペリー(仮名)。 行程の無事と互いの健闘を誓い合い、部屋を後にする彼。 私達も握手を交わし、さようならのご挨拶。 「ウェル、ルッカフタハァェン、ハヴァグットリップ!」 「オウケー、サンクス。グッドバイ!」そして、笑顔。 確かに私は笑顔を見せたが、ごめんねペルリ。「トリップ=旅行≒娯楽」と解しがちな日本人。言いたい事は分るが「これは旅行とは違うんじゃぁ!!」といささかツイストした心で君の言葉を聞いてしまった僕を、待ちくたびれた上にこれから作業せねばならない人間だという理解のもと許して欲しい。 それにしても彼はあの冷蔵庫やタンスなどをどうやって持ち帰るのだろうか? 確かに我々に比べれば屈強な体躯を持っているとは言え、 如何せん荷台のあるクルマでないと無理であろうが・・・ ・・・と、どこかでバタンとドアの音。続いてなにやらドスンドスンと 重たいものを運ぶような音が壁と床に伝わって聞こえてくる。 これは・・・隣の部屋?か・・・? ・・・なんと隣の部屋の住人だったペルリ。 Aha。 なるほど、じゃぁ運ぶのもワケないよな。 ・・・そこでふと、心に浮かぶ、 『おれたちがくる前に片付けとけばええがな』の理屈。 ・・・いやいやいや、まぁ、ね。 そう、彼にも彼女にも都合があったはずだ。 だって普通なら今は勤務時間中なわけだろ?、アァンチュウ、ペリー? わざわざ時間を割いて来てくれたのだから、感謝せねばならぬ。 ソー、ディスイズ、コールド、ワノココロ。 Don't call me “OHITO-YOSHI”. さて、いずれにせよこれで引っ越し作業のスタートだ。 既にサイは投げられたのだ。 時間は既に5時を廻っている。これから一晩でこの大荷物を 遥か神奈川まで、運ぶ。 ・・・マジで? いやマジで。 ・・・サイコロどころか何もかもブン投げたい気分だが、 渡ってしまったルビコン河。帰りたくても帰れない。 喉元からうっかり投げ出しそうになったSighを押し殺し、搬出開始。 *********** とりあえず、荷物を階下のクルマの前まで運び出す。 私、叔母、ロクサーヌの3人。構図的に男の私が一番動くべきなのだが、 オレときたらあきれるほど力がない。もちろん体力も然り。速攻で息が切れ始める。 二つ重ねの段ボール箱を無理して持ち上げようとしたら、 背骨や腰のあたりから火花が弾け出た。 -----しかしやらねばならぬ。まだ先は長いのだ。 ともすれば挫けそうになる自分を“もうお終かい?この無能な白ブタが” “ほぉら、口惜しかったら声をアゲていいンだよ、家畜の様に” などの前向きな言葉で鼓舞し、私は運び続けた。 ・・・そんな私の傍らを、米海兵隊員のような身のこなしで ガンガン荷物を運び下ろすロクサーヌ。 嗚呼、これでは何のためのお手伝いか?情けなくって涙でてくらィ。 屈辱感からメス犬のような泣き声を上げたくなった白ブタの胸元は 汗でビショビショに濡れ、Tシャツはツキノワグマ状態。 まったくコン畜生!な気分である。 「・・・キャナイヘルプユゥ?」 そこに現れた、大男。き、君は・・・ ・・・ペリー(仮名)!! 助けに来てくれたのだ。なんと頼もしいことか。 嗚呼許してくれペリー。心の中でとは言え僕は一度ならず君を不遜な気持ちで疑った。どうか僕の頬を力一杯殴って呉れないか。さもなければ僕は君と抱擁する資格がない・・・ ・・・もちろん抱擁する必要もないのだが、 本心から「ああ、助かります!」と言った私。 本心であるがゆえの、日本語の謝辞。 もっともこれは予定通りだったようで、彼は先程の冷蔵庫やタンスを 自室に収め終わったので出て来たのだ。 そりゃそうだよな。荷物もらってバイバイ!なほど冷たいハナシもないだろう。 彼が加わったことにより、ガゼン荷下げ作業は勢い付いた。 見るみる、駐車場に荷物が積まれて行く。 ある程度の下げ終わったところで、私はクルマへの積み込み作業にまわった。 車内スペースは限られている。寸隙も余さず詰め込まねば。 そう、経験のある方はご存じだろうが、まさにこれはテトリスなイメージ。 段ボールやハコモノを基礎にして、荷物の楼閣を積み上げて行く。 空いたスキマには、バッグやクッションなど柔らかいモノを充填し、 荷崩れを予防する。まさに堅牢緻密なパッケージング。 ・・・とはイイながら、最後のほうになると荷物の内容物がなんであろうが グイグイ押し込んでいくことになってしまうワケだが。 ボキッ!とか音がしても、聞かないフリをしたりして。 さて、できる限り詰め込まねばならぬとは言っても、 これを考え過ぎて時間をムダにするは愚の骨頂。 ハコモノを敷き詰め、サクサクと積み進んだ。 畳んだ後部座席がようやく見えなくなったころ、 他の三人もあらかたの荷物を下げ終わったようだ。 そこで、車内の私に叔母が声をかけてきた。 「勝春、勝春。なんかまだ、自転車があるみたいよ」 ええっ!?と外を振り向けば、ロクサーヌがでっかいママチャリを引いて立っていた。 ・・・Are you serious? 引越作業は未だ終わらず。 to be continued..... PR |


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