ゴールデンウイークということで、今回は肩の力を抜いて最近読んでおもしろかった本の紹介など。
マンガだけど。
クランケクラッシャー健

タイトルはアレだが、中身はれっきとした医療マンガ。
仕事柄裏事情を知っているので軽く解説すると、医療機器製作販売会社がCTやMRIスキャナを購入した医療機関などに対して定期的に送付する情報誌に掲載しているマンガをまとめ、調子にのって書籍コードまで取得して一般流通にのせてしまったという冗談のような本。
以前から極地的に話題には上っていたのだが、なかなか売ってないし、絵柄から凄まじい地雷臭がするのでパスしていた。
しかし先日、現在発刊済みの2冊が手元に届いたので早速読んでみた。
で、これがおもしろい。医療機器使用シーン以外は全編ブッ飛んでいるのだ。
内容についていちいち説明するのも不粋なので実際に見て頂きたい。出版元サイトにて頭の数ページだけ低解像度で試し読みができるので、いくつか引用してみる。


ザラザラで読みにくいと思うので、以下、わざわざ書き起こした。俺って親切。

・貝柱 健(かいばしら けん)
「クランケクラッシャー」の異名を持つスーパードクター。世界中の病院から難度の高い外科手術に度々ヘルプとして呼ばれるフリーの医者だったが、いろいろあって舌打ち&スキップ記念病院に落ち着くことになった。得意分野は循環器系。だが基本的に血は苦手。

・歯車弁太郎(はぐるま べんたろう)
舌打ち&スキップ記念病院総支配人。要は院長。しかしオーナー兼任のため総支配人が正しい肩書き。脳外科の世界的権威。健の師匠であり、彼の過去を知る数少ない人物のひとり。

・歯車 昇
弁太郎の四男。父により若くして外科部長に据えられたが、出世や派閥党争には興味なし。人肉を切ったり縫ったりするのが何よりも好き。

・清子
院内食堂「来夢来人」料理長。彼女が作る流動食は、のどごしにキレがあるのにコクがある。

・平松
薬剤師。「薬ってのは腐る直前が一番うまいんだよ!」と患者を怒鳴りつけるがんこ職人。その反面チビッコには弱く、調合する子供用シロップは異様に甘い。

・風見
ひよこ製薬営業担当。地上波ではモザイクをかけても放送不能レベルの宴会芸を得意とするさわやか青年。見えない部分の体毛は暑苦しいほどに濃い。

・マミーさん
ベテラン入院患者。様々な内科・皮膚疾患・アレルギーを併発しているうえ、油断すると骨折している。「俺はあと一年の命……」と毎年正月に言うのはもはや風物詩。

・三好(仮名)
凄腕臓器ブローカー。夕方5時までに注文すれば、翌午前中にはクール便で腎臓や角膜が届く。他の臓器は要相談。

・歯車 円(はぐるま まどか)
ナース。弁太郎の六女。東大理III主席卒で4ヶ国語ペラペラ。医師免許を持っているが、医者よりも患者受けがいいという理由でナースをやっている。業務はすべて花嫁修行感覚のお気楽なお嬢様。

・ムー
ボロ雑巾状態で瀕死の捨て犬だったが、健の手術により復活。円の愛犬となる。病棟内での散歩が問題視されつつある。

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俺の投稿日って毎月1日でしょ。だから前回の投稿日はエイプリルフールだったのさ。何か嘘企画を投稿して「うそでした!」も面白いかなと考えていたんだけど、リニューアル初日にそりゃねえよってことで嘘企画はお蔵入りになったんだ。
というわけで、今回の記事がそれです。
架空の書籍です。うそでした!
それから「本のカバーって必要ですかね?」などと、とんでもない質問を投げる人物がいるようだが……
「絶対に必要だ! カバーがないと他に遊ぶところがないんだよ!」
これがプロの答えだ!

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