まずは、前回記事にしたのに写真を載せ忘れていたカザ・ミラから。

地下鉄に乗って、いよいよサグラダ・ファミリアの目の前に。地上に出るともう目の前にそびえているのがそれだ。圧倒的な存在感というより、威力と言ったほうがしっくりくるほど堂々と建ち、いまなお建設中である。入場料€8を払い中へ。日本円換算で当時約1,200円。高いかなとも思ったが、これがこれからの建設費の少しでも足しになるのかと思うと、お金を出すにも関わらず、少し嬉しくもなった。
中はまだまだ工事中丸出しの様子。

2020年完成予定と聞いたが、本当に間に合うのだろうかと不安にすらなってしまう程でもあったが、建設作業をしている人の中に、どこかで見覚えのある人が……そして頭の中である音楽が「ダバダ~バダバダ~♪~~~は知っている」外尾悦郎だー!

日本人にして、サグラダ・ファミリアの主任彫刻家の一人。子供の頃コーヒーのCMで見た人が目の前に。すっかりお腹が出てしまっていたが、思わぬ出会いにハッとなった。しかし、ずっと彼を見るわけもなく、もう€2払って展望台と称される、あの塔の一つの上へ。

街のどこからも目立つこの建物。逆にこの建物から見るバルセロナの街は最高で、オリンピック施設が集まるモンジュイックの丘と、地中海が同時に見渡せるVIEWが、私のお気に入りである。
夕方であったが、日が長いスペインはまだまだ日も暮れず、真昼間の雰囲気。もう一度カフェなどが軒を連ねるいわゆるメインストリートへ行き、感動の連続で食べ忘れていた昼食をとることに。もちろんビールも忘れずに!スペインといえばパエジャ。これとビールでテラス席に座り、人の流れを見、バルセロナの雰囲気を感じていた。
街をブラブラして、やがて日も落ち、もう一度サグラダ・ファミリアが見たくなった。再び地下鉄に乗って行き、地上に出ると、それはもう昼間とはまるっきり雰囲気を変えた、神秘に満ちたサグラダ・ファミリアがあった。

あまりの衝撃に、私はしばらくきを失ったような、夢の中へ行ってしまったような。不思議な感覚におちいっていた。しばらくして我にかえると、私は自分が泣いているのに気付いた。感動という言葉では足りない程の感動。すばらしいものを見ると私はこうなるんだと初めて知った。
しばらくそこを動けず、ただただそびえたつものを見上げている私がいた。
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