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□■ 豚人と海
2007/08/17 22:50
実はわたくしの地元である「習志野」は、
海にものすごく近いのですが(茜浜といいます)
10年暮らした地元民でも、あまりにも実感がないのです。
というのも、海側は異臭を放つ工業地帯。ただ、地図上に海があるならば、きっと海はあるはず。
という事で、夏休み最終日を謳歌する為に行ってみました。海に。

当日は、群馬で最高42℃を記録した日で、干物になっても可笑しくない状況でしたが
海への異常な執着心が、恐怖という感覚を麻痺させていたのか、
気がつけば、身体は自転車にまたがっておりました。

いつもの道から湾岸道路の高架をくぐり、右手に新習志野駅、左手に「アート引越センター」
そのまま直進すると、広い道路に当たる。右に行けば船橋卸売市場に向かう。海は真っすぐ先だ。
目先には一切人気を感じない工場や倉庫の一帯が連なる。本当に海はこの先にあるんでしょうか?
工場を取り巻く鬱蒼と茂る木々が並ぶ道を進むと、信号機のない道路に差し掛かる。
この辺りは人が立ち入ることなど何も考慮されていない。
工場の入り口はデカいトラックが往来し、こんな所をチャリンコで走るのは迷惑千万だろう。
何かと不安になりますが、次第に香ってくる潮の香りに期待は高まる。

しばらくするとあまりの暑さに熱中症になりそうで、自販機がないかと探してみる。
だが一向に見つからない。いや、マジで見つからない。冗談抜きで。
清掃工場が建ち並ぶ、草ボーボーの鬱蒼とした道をひたすら直進しながら思った。「もう駄目ぽ」
後悔と自責の念に苛まれながら、諦めかけたその瞬間、目の前に自動販売機!
単なるジュースを飲むのが、これ程嬉しい瞬間は人生初めてだろう。
わたくしは「ポカリスエット」のような何だか良く分からないメーカーの飲み物を飲み干した。「う、馬すぎる。。。」

息を吹き返したその身体で、更に進むとようやく見えてきました。「海」が。
さすがに真っ白な砂浜という所ではなく、テトラポッドが並ぶ殺伐とした感じの所ですが何よりその景色が素晴らしい。
幕張から、先日行った岩井のあたり、そのやや右は太平洋。右手には東京湾が一望できるのです。
あまりに美しい光景だったので写真を撮りましたが、手ぶれを起こしたのでショボイです。



いや本当に、これは凄い。
27年間いきてきて、こんな工場地帯に海があったなどとは思いもしまい。
人気もないので、有る意味プライベートビーチみたいな感じで
地元の親父達が貸し切りムードで、まったりしている。
この地域に生まれて良かったもんだと、ちょっと得した気分になった。

ただ、驚いたのはこの後で、30分しか居なかったのにかなり日焼けしました。
後日、会社で「どこの海で焼いた?」「地元の海だよ」なんて答えられるのが気持ちがいい。

そんなわけで我家の目の前には、何か面白い意外な場所があるかもしれません。
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