皆さん、今年もよろしくお願いします!
さて、この話もラストです。(^_^)
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おおお~~~!!ANA様!!!
この時、正確に言うと、飛行機から到着口へはバスで移動していたのだが、
バスの窓から到着口に紺色の制服が見えた時は本当に嬉しかった。
ドッと安心感があふれ出た。
バスのドアが開くと、僕らはその職員に駆け寄った。
ANAの職員「jimenjiさんですか?」
「ハイ!そうですっ!!まだ間に合いますか!?」
ANAの職員「スミマセン。ANAの飛行機はもう扉を閉めて出発の準備に入ってしまいました...」
...残念。...やはりダメだったか。でも職員は続けてこう言ってくれた。
「今日はここフランクフルトで一泊していただくことになります。
今回これはアリタリアの遅延によるものですので、
これから荷物を取った後、アリタリア航空のカウンターに行き、
明日には帰れるよう交渉しますのでご安心ください。」
今日帰ることはできなかったが、明日には確実に帰ることが出来るという安心感。
しかも交渉はすべて彼がやってくれるという。
さっきまでの不安から考えると、比べ物にならない。
彼は「自分の後についてきてください」というと、まずは荷物を取りに行き
その後アリタリアのカウンターへ行って、現地語でスタッフと交渉。
そこだけではダメだったのか、奥の事務室のようなところにも行って交渉を続けてくれた。
結局電話でANAと話していたように、今日はホテルに泊まって明日ロンドンに飛び、
ロンドン発のANAで帰るということになったようだ。
その説明を丁寧に話し、明日からのチケットを手渡すと、
今度はホテルまでのシャトルバスが到着する場所まで案内するということで、また先導してくれた。
彼の後について歩くだけで、安心感というものを通り超え、優越感さえ感じる。
これが“特別扱いの感覚”なのだろう。

職員の人
ちなみにこの職員、おそらくドイツ籍なのだろうけれどもアジア系の若い男性で、
シドニーにそっくりだった。(笑)
外に出るとこの時期のドイツはめっちゃ寒かった。
イタリアとは比べ物にならない。
まさか、ドイツに降り立つとは思っていなかったので、どうにもならなかったが、
ANAの職員に別れを告げた後、寒い中バスを待った。
シャトルバスはそれほど大きくなかったため、1回目では乗れず、
そのバスが行って帰ってくるのを待たねばならなかったが、(30分程)この時は本当に寒くツラかった。
なんとかシャトルバスに乗り込み、行った先はNHホテル。
ANA系のホテルで非常にいいホテルだった。
部屋に荷物を置く頃には、ゆうに22時を回っていたが、
夕食が用意されていたので食べに行った。
非常にしっかりしたビュッフェ。味はドイツ料理ということで少ししょっぱめだったが
おいしくいただき、満腹になってから眠りについたのだった。

これは朝食(ビュッフェ)。美味しかったです。
さて次の日、空港に再度向かい、ルフトハンザの便に乗ってロンドンへ。
ロンドンに着いてからの待ち時間がかなりあったのでそこは退屈だったが、
出発時刻の3時間前にはANAのカウンターがOPENするため、とにかくそれを待って行ってみた。
すると、ここでも素晴らしい対応が待っていた。
ロンドンのANAカウンターではちゃんと情報が行きわたっていたのだ。
そして、
「ジメンジさまですね。この度は大変でしたね~。お察しいたします。
代わりと言ってはなんですが、お席をアップグレードしておきましたので...」
・・・今、なんと申された??アップグレード!?
ビジネスを用意してくれたと??もーーー、ANA最高です。マジで。昨日の件と言い、ANAは全く悪くないのにお客を思いやる行動...まさに至れり尽くせり。
今回分かりました。このサービスは最高です。世界でナンバー1と言っていいでしょう。
それからの時間は軽くショッピングした後、初めてラウンジに行って過ごすことも出来た。
飛行機の中でのビジネスクラスも素晴らしかったということは言うまでもない。

広い!最高です。シャンパンをいただきます。

夕食。順番に出てくるんですねぇ。

エコノミーとはやはり大違いです。

日本酒、岐阜のお酒でした。うまかった。

デザートもしっかり...
最悪から一転して、最高へ。
この旅はこれで一件落着になるかと思うでしょう。
...しかし、そうはいかない。僕のトランクケースだ。
アリタリアにぶっ壊されたと前回書いたが、その件がまだ残っている。
正直、振り替え便のルフトハンザや今回のANAで「壊れました」と言えば、快く直す準備をしてくれただろう。
しかしそれでは僕の良心が許さない。
これは絶対にアリタリアに弁償させてやる。
そう考えていた。
またアリタリアでも日本のアリタリアなら、まだ少しはマシな対応をするだろうと考えていたのだ。
成田に着くとANAのバゲージクレームに行ってアリタリアのバゲージクレーム電話番号を教えてもらい
電話をかけてみた。
すると、ビックリ。
日本のアリタリア「それはお客様、現地で言っていただかないと...。こちらでは対応しかねます。」
...ふ、ふざけんな!!!
僕は今回アリタリアの遅延&キャンセルにより帰れなかったこと、
現地アリタリア職員からヒドイ対応と侮辱を受けたこと、
何よりそういう対応で、現地でこのバッゲジクレームをしている暇などなかったことなどを話し、
それでも対応しないというか!いいかげんにしろよ!
と怒鳴った。
すると日本のアリタリア、「遅延またはキャンセルによって帰国できないというのは
どの会社でも起こりえるどうしようもないことでして...、それに関してクレームがあるようでしたら
用紙をお送りしますので書面で送ってください。」
それはそうとして、そういう問題じゃないだろ!
散々どなり、押し問答して、ようやくアリタリアに弁償させるところまでこぎつけた。
正直疲れた。
せっかくANAにいい気分にさせてもらったのに...。
まじで何なんだ。この会社。
ようやく分かった。
このアリタリアという会社、本当の本当に最悪なのだ。
しかし、そんな僕をさらにビックリさせる一言が待っていた。
「しかしこんな対応してていいのか?あなたたち」という僕の言葉に対し、
日本のアリタリア職員
「でもお客様、アリタリアのサービスは他と比べて随分いい方ですよ...」...口があんぐりと開いた。もうあきれ過ぎて、言い返す気も失せてしまった。
電話を終え、ぐったりしていると、そんな疲れ果てている僕を見つけたANAのバゲージクレームのチーフと思わしき女性(とても美人だった)が声をかけてきてくれた。
「何かございましたか・・・?」
力が抜けながらも今のアリタリアの話をしたところ、なんと!その女性は
「せっかくの楽しいご旅行だったはずでしたのに...、申し訳ありません。」
と謝ってくれたのだ。
アリタリアの話であることを言って話しているので、間違えているのではない。
おそらく航空事業に携わる者としての気持ちだったのだろう。
...素晴らしい。素晴らし過ぎる。
今回は何から何までANAに救われた...そんな旅となった。
まるでANAの回し者じゃないかと思えるほどの賛辞を述べたが、これは本当に正直な気持ちだ。
これからも海外に出かけることはあると思うが、ぜひANAさんに頼ろうと思ったのだった。
~イタリアでのトラブル おわり~
p.s.
ちなみにアリタリアとのトランクケース修理のやりとりは、のんびりとしたやりとりが進行し
今に至ってもトランクケースは届いていない。
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