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□■ あおぞら
2007/05/05 16:19

ハローハロー、世界の皆さんお元気ですか。


今日の東京は最高気温が25度、
からりとした風がぴゅうぴゅう吹いて、空は青色、気持ちのよい快晴です。
私の住む国立市の大学通りでは、桜はとうに散ってしまいましたが、
通りの両側にある花壇では、チューリップやクロッカス、パンジーが色とりどりの色で咲き乱れています。
また、今日と言えば、端午の節句。
鯉のぼりも、かわいた風をからだいっぱい浴びて、青空を嬉しそうに泳いでいます。
そういえば、柏餅やちまきをもう食べましたか?
まだの人はお早めに。
もはや子どもではないけれど、
成長したい気持ちはどんなときでも同じだから、願いをこめて食べましょう。




青い空がまぶしいです。
ぜいたくな太陽の光りが眼を刺します。
私は、そう遠くはないむかしのことを思い出します。

むかし、青い空を見ると、
憎くてたまらなくって、胸が破けそうに感じたことがありました。

あの頃の私は、日がないちにち眠ってばかり。
ある日、お昼までだらだらとまどろんでいたときのこと、
窓から差し込む光りのまぶしさと、身体にあたる熱にふと気付いて見上げてみたら、
そこには、初めて見るような鮮やかな青色が、晴れやかに広がっていました。
その色と対面したときの私の心を覆った感情と言ったら……。
私は少し、泣いたような気がします。
いや、少しではなく、思い切りかな。
ある意味それは、絶望に近かったのかもしません。
ただでさえ生きづらかった時期に、
あの色と出会ってしまい、私は完全に打ちのめされてしまいました。
それからしばらく、私は青空の恐怖症だったのです。
ふとんを頭から被って視界を真っ暗にしても、
ぎゅっときつく瞼を閉じても、どうしても逃げられない。
眼の奥に深く焼き付いてしまった青。
私など、どれほどのものであろう?
あの絶望。あの恐怖。
青空なんて無くなればいい、と心の底から思っていました。
おおげさに聞こえるでしょうけれど、当時の私にはまったく差し迫った問題だったのです。



今は、青空を見上げて、憎々しさを感じることはなくなりました。
それは一体なぜ、いつ頃からだったのか、定かではありません。
日々の中で少しずつ起こる変化が、きっと私を変えていったのでしょう。
もう上手に、あのときのことを思い出すことは出来ないけれど、
たまに、ああそんな風に感じていたことがあったと、ひとり噛みしめることもあります。
忘れたくはないのです。
なぜなら、あれは私の人生の中で、
きっとそう多くはない、希有な瞬間であったからです。



窓の外に目を向ければ、今日の青空は、きれい。
新歓ハイクで、奥多摩の河原に寝転んで、見上げた空も素敵でした。
ほんとうに、数年前の私からしたら、たいした変わりようです。
天気が移り変わるように、晴れの日もあれば曇りの日、雨の日だってある。
それときっと、同じことなのですね。

青い空ひとつ、
しかしそれを眺める人の心はさまざま。





ハローハロー、世界の皆さん、聞こえていますか。
今日もあなたが、元気であることを願います。
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CATEGORY [ 菅野澄子 ] COMMENT [ 5 ]TRACKBACK [ ]
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コメント
うーん・・・、
青空にそういう感情を持った人は、なにげに稀な存在かもしれんね。

でも僕も、似たような思い出があるよ。
油絵科の風景ゼミってゆうのがあって、「心に響いたもの何でも描きなさい」って言われ、僕は空を見上げて 流れ行く大空の雲のドラマに感動しそれをスケッチし始めた。
そのとき感じた感情は忘れられない。
いくら描いても作品にはならなかった。
僕が居る事、僕が描く事があまりにもちっぽけで、無意味に感じた。
「こんな巨大なアートの真下で、僕ら毎日普通に生活しているのに!!僕が気づかないうちにも、そのアートはどんどん流れて、変わっていくというのに・・・。僕にはその一瞬すら、描く事すら出来ないというのに・・・!!
一体僕に何が出来る!!?」

絶望とか、恐怖(畏怖)のような感情だった。
澄子の感情とは少し違うかもね。

 東京の街も、僕にとっては一緒。

今は少し好きになったけどね・・・。
【2007/05/06 13:11
WEBLINK [ ] NAME [ 大五郎 #2ac029c168 ] EDIT
いやぁ、すみこ。上手いね。
そしてとても繊細。
すみこにそんな時期があったんだね。

僕の小学校は校庭が芝生で、2時限目が終わるとその芝生の上で遊ぶ時間が設けられていた。
その柔らかな芝生に寝っころがって見上げた青空が僕は大好きだったなぁ。
見てると吸い込まれそうで、このまま宙に浮けるんじゃないかと思ってしまえるほどの澄んだ青。
確かに圧倒的で、どうやっても表現できないその青に、感動はしても憎さは感じたことがないな。
そういう意味では、そんな感受性を持つすみこをうらやましくも思えるね。
すみこは相当繊細な心の持ち主なんだろう。すごいね。貴重な体験だよ。

何はともあれ、奥多摩での青空を素敵だと感じられる今日であって良かった良かった。(^_^)
【2007/05/09 18:17
WEBLINK [ ] NAME [ じめ #8d38756606 ] EDIT
に〜はお!素敵な青空色の文章にボクの好きな曲(歌詞)を送りま〜す。

本当の自分に正直で飾らないあたしで
良いのだって教えてくれたのね
ねえ 見ている?
此の星が光っているのを
貴方の心の様な空を見ている
(あおぞら by椎名林檎)
【2007/05/11 20:36
WEBLINK [ ] NAME [ カワイ。 #56ab10e59a ] EDIT
コメントありがとうございます!!

大五郎さん>
あのときの私は、何もかもが憎かった時期でもあったので…青空に憎さを感じたのは、確かに特殊なのかもしれませんね。
でも、大五郎さんの言うように、自分の存在が無意味でちっぽけに感じた、というのはよく分かります!
自分に価値を見出せなかった時期、だったから、
よけいそうだったのかもしれません。

じめさん>
繊細、なんでしょうか…
その反面、ものすっごく図太いようにも思うんですが。

そこから変われる自分でいたことが、凄く大きなことだと今は思います。
最近は、ネガティブからポジティブのパイオニアになろうと奮闘中です(笑)


カワイさん>
すてきな歌詞をありがとうございます!
私も椎名林檎の「おだいじに」という曲の歌詞がだいすきです。

「おとなだからちょっぴり 唄うくらい 笑うくらい ゆるしてね
守るものは 守るさ」

カワイさんも今度聞いてみてください!


【2007/05/12 11:59
WEBLINK [ ] NAME [ すみこ #9a7581a225 ] EDIT
すみちゃん
椎名林檎の「おだいじに」探して聴いてみます。

ありがとう!!
【2007/05/12 22:59
WEBLINK [ ] NAME [ カワイ。 #288a0b8408 ] EDIT
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