2025/05/17 19:28
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2008/01/09 15:21
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結婚して数ヶ月が経った頃、旦那が私にこう言った。 「みのりちゃんが口を開けたまま食べる人だったら、結婚しなかったと思う。」 旦那は幼少期に、食べ方について厳しくしつけられたそうで、最低限のマナー(肘を突かない、ご飯粒を残さない等を含む)を守らない人を見ると我慢が出来ないらしい。 そんな事が判断材料になるの?愛があれば音を立てて食べようが口から食べ物が多少漏れようが関係ないんじゃないの? とは思わなかった。 私も全く同意見だからだ。 結婚して寝食を共にするとなると、相手の所作がイヤでも目に付くだろう。 赤の他人同士が一緒に暮らすわけであるから、気に入らないところの一つや二つあって当然だ。 でも、本能に基づく所作において、多少でも嫌悪感を持ってしまったら、それは絶対に妥協してはいけないと思う。 嫌悪感が強ければ強いほど、そこから生まれる動作が、その人の根源を表しているように感じられるからだ。 そういう部分に蓋をしたまま共に生活をしていても、それは抜けずにいる棘のようにジクジクと痛みを発し続け、さらには膿を溜め込むことにもなるだろう。 通常何十年も共に暮らす筈の夫婦の間には、時には大きな壁にぶち当たることもある。 その壁を乗り越えるためには、お互いに理解を深め合ったり、また意見を交し合ったり、いろんな意味で折り合いを付けていかねばならない。 そんな時に、「棘」は大きな障害になる。 乗り越えようと頑張ってみようとするも、日々、あるいは日に何度も繰り返される気色悪い振る舞いを見るたびに、その気力が萎えていく。さらにはその所作を引き合いに出して「こんな奴なんだからもう一緒にいられない!」と、別れの決断をくだす要因になるかもしれない。 ま、大概は、そういう相手とは恋人関係にもならないとは思うが。 先日、某有名野球監督のご令嬢が、結婚式を無期延期したと報じられた。 あまり詳しく内容を知らないのだが、理由の一つは「相手の食事の仕方」だとか。 口を開けたまま食ってたんじゃねぇの?と、邪推した。 だったら婚約を破棄(破棄じゃないけど)されてもしょーがねぇわな。ただちょっと気付くのが遅かったよなぁ。あ、気付くのが遅い人だから過去に2度も失敗しちゃったのかな? などと勝手に納得していた。 とにかく、私はくちゃくちゃという音が嫌いだ。 なぜ?なぜ音を立てる必要がある?その上下の唇を、噛む時だけ、ちょっと閉じちゃいなよ!お互いの平和のために。と思う。 あと、噛む時はほぼ口を閉じているのに、何故か時折舌打ちのように音を立てる人がいる。 いわゆる「舌鼓」である。 これも、あまり頻繁にやられてしまうとゲンナリする。 どうしてだろう。 音を立てないと食べられないのだろうか? そういう人って、子供の頃からこういう食べ方をしていたのだろうか? イヤだなぁ、舌鼓を打ちながら食べる子供なんて。 とはいえ、このような行為をする人と間近に接したことは、私はほとんど無い。 もしかしたら身近にもいたのかもしれないが、たまに食事をするだけの間柄だったら、それこそ「見ない振り」をしてやり過ごすことができるし、全人格を否定するほどの要素になりえない。 それに、友人、知人にまで所作に対する制限を設けていたら、人付き合い自体が非常に辛くなってしまうだろう。 実は私が最近気になっているのは、テレビを見ている時のことである。 高級食材を使った御料理をさも美味しそうに食べるシーンは、昨今はグルメ番組に限らず様々な場面で使われているが、音を立てて食べる出演者が多くて本当にびっくりする。 グルメレポーターなどといわれている人達は、さすがにマナーに気をつけているようだが、その他の芸能人の食べ方を見ると本当にがっかりすることが多々あるのだ。 じゃ見なきゃいーじゃん。と思われるだろうが、最近はゲリラ的に物を食べる光景に出会うからそうもいかない。 しかも画面にデカデカと、どアップで。 百歩譲って、「くちゃくちゃ」場面に出くわしたらチャンネルを変えるとしても、私が危惧していることは他にもあるのだ。 なぜこういう不快なシーンに度々出会うのか。誰も文句を言わないのか。 「クレヨンしんちゃん」やバラエティーの罰ゲームについてはテレビ局に抗議の電話がかかりまくるのに、「くちゃくちゃ」はスルーですか?無問題ですか? テレビなどでそういう場面を多く晒していると、それが普通だと勘違いする人がさらに増えそうでイヤだ。 「くちゃくちゃ」派はいつの世でもマイノリティーであってほしいのだが、こういう場面が放置されているということは、もうすでにマイノリティーではなくなっていることの証なのかもしれないと思うと滅入ってしまう。 テレビ大好き人間の私としては、公共の電波を使っているのだから、最低限のマナーはわきまえていて欲しいと思っているのだが、最近は嫌悪することにもだんだん疲れてきた。 時代は移り変わっていくのだ。 食べる時は音を立てるな、しゃべるなとしつけられていた日本の家庭は、確かに遠い昔のものである。 しょうがない。 テレビ局に抗議の電話を入れるほどの気概を持たない私は、どこかで折り合いをつけるしかないのだ。 テレビと寝食を共にしているわけではないのだから。 PR |


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