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□■ for right use of the power
2007/01/09 01:47
 私の友人が以前勤めていた某広告代理店のある社員が、会社を退社したそうだ。理由は「ある副業」が会社にバレたからということだ。自己都合か会社都合かは分からないが、いずれにしても、そのことで彼は会社にいづらくなってしまったようだ。気になるその副業とは・・・・何と「AV男優」であった!
 何でもこの副業がばれた経緯が面白い。
(以下、彼をXと表記することにする。)

同僚A「おい、最近あるAV見たんだが、Xにそっくりな奴が出てたんだよな~」

同僚B「あっ、なんか俺もそれかどうかわかんないけど、Xっぽいのがちょこちょこ出てるの見たことあるぞ!」
 
数日後、他の同僚も数人、AVの画面中でXとおぼしき人物を目撃したと証言した。

こうして噂はたちまち広がり、会社の上層部まで届いてしまう。

(ある日の会議室で、部下が持ってきた件の映像作品を再生しながら上層部が検証している。)

課長:「う~む、確かにこの表情はXっぽいなあ。あいつがプレゼンで認められたときの嬉しそうな表情に似ているしなあ。どうですかね部長?」

部長:「そうだな。君と違ってX君とはそんなに日々顔をあわせないが、(彼の演技が)入社試験の時の溌剌とした表情を思いださせるんだよなあ。」

課長:「やはり間違いなさそうですね・・・(ちくしょ~この女優俺ファンなんだよな~うらやまし~)」

部長:「明日にでもX君に確認をとってくれ。頼んだよ。(X君の○○、意外と大きいんだな。若いっていいなあ)」

後日、課長がXに問いただしたところ、Xは素直にAV男優をやっていたことを認めたという。

とまあ、よくなさそうでありそうな話だが、私はこの話を聞いて感嘆してしまった。Xのタフガイぶりに。私の弟が同じく広告業界で働いているので、その仕事のハードさは少し理解しているつもりだ。そんなハードワークをこなしながら数年間男優業を掛け持ちするなんて、並みの男にはできないだろう。それを見事にやりとげたXに心より拍手を送りたい。平日は会社でバリバリ働き、土日は撮影でブイブイ言わせる。
全く男の中の男である。きっと彼はこれからも他の世界でも大成するだろう。

これからの時代をサヴァイブしていくには、各人の持てる能力を最大限発揮していかないとならないと私は確信している。Xは代理店マンとして必要な能力のみならず、その類まれなる男性自身の力(名づけてマンパワー)も駆使して生き抜いていたのだ。社会のモラルとしては許されぬことかもしれないが、持てる力を総動員して生き抜いたXの生き様は力強い。持てる力をしかるべき使い方をしたのだ。社会貢献したといったっていい。AVだって人によっては文化なのだから。

それに引き換え、もともとある力を持っているのに、間違った使い方をして、結果的に社会に迷惑をかけ、犯罪者になってしまう人がいる。そう、一時期TVでよく放映されていた「騒音おばさん」である。昨年末、結果的に近隣住民に精神的肉体的被害を与えたとして、懲役3年の実刑判決が言い渡されたが、被害を受けた住民はいまだ出所後の報復を心配し、恐々としているという。

私は彼女に対して言いたい。「あなた程の才能の持ち主がなぜ、人を不幸にするのか。正しき道で使えば、人生の成功者になれるといういのに。」
 
 私は逮捕前から彼女の叫びに注目していた。ラジカセ片手に布団をパンパンたたきながら「引っ越せや~引っ越せや~」と叫ぶその呪文のような叫びに音楽の到達点を見た。ツービートでまくしたてるその魂のシャウトは、現代の生ぬるい音楽シーンを吹き飛ばしてしまうくらいのアニミズムとシャーマニズムにあふれていた。ストーンズの故ブライアン・ジョーンズがあこがれたアフリカの原始音楽集団のようである。彼女のフラストレーションを音楽で昇華できたら、さぞ素晴らしい作品に仕上がるだろう。私がプロデューサーだったら、彼女の叫びをサンプリングして轟音ギターをミックスしてコーンとかスリップノットみたいなラウドロック系に仕上げるか、はたまたエミネムあたりのラップに絡ませるか・・・想像はつきない。
 あるいは、引越会社のCMで思いっきり叫んでもらうとか。「引っ越せや~!でおなじみの○○運送・・・」なんてシャレになんないか。とりあえずインパクトあると思うけど。とにかく、ちゃんと罪をつぐなって更正して、近隣の方々の不安をなくして欲しいと思います。
 
 人は常々何らかの力を潜在的に持っていると思います。それが正しいか間違った使い方かで、運命は変わるのでしょう。私にはXのようなタフネスもおばさんのような個性的なボイスもありませんが、微力ながら何かしら誰かの役に立てたら幸せだと思う今日この頃です。




 
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