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□■ 危険なカップル
2008/02/24 14:25

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~~NHK正面玄関でエロビデオの顛末 (ゲンダイネット)~~

 NHKの正面玄関で、置き忘れた自分のパソコンでワイセツ画像を流した職員が出勤停止5日間の処分を食らった。

 処分されたのはNHK放送技術局のチーフエンジニア(55)で、れっきとした管理職。NHKでは今月10日から14日まで「番組技術展」が開かれており、NHKが1年間に開発した撮影技術などを展示していた。チーフの男性職員はそのうちの一項目の説明役で、訪れた人への対応をしていた。

「男性は説明するために私用のパソコンを持ち歩いており、説明が終わった後、自分で原稿などを打つためにパソコンを現場に置いていたところ、何らかの原因で内蔵されていたDVDが再生された」(NHK広報部)というのだ。

 再生された画像はいわゆるアダルトビデオ。この職員が渋谷駅前のDVD屋で購入したものだ。

 こんなものが技術展に置き忘れたパソコンで流れていたものだから見学者は仰天。「AVが流れている!」と騒ぎになった。しかも、パソコンが置かれていたのは50インチのテレビ画面の台座近くなのである。

 NHKは「職員として極めて不適切な行為であり、深くお詫びします」とコメントしていたが、この事実は先週、2ちゃんねるに流れて、あわてて処分したものだ。NHKはこの職員が説明の合間にエロビデオを見ていたことも否定したが、「何らかの原因でエロビデオが流れる」なんて、あり得ますかね……?

【2008年2月19日掲載記事】


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誰かが前に立って、「これからビデオを観ていただきます。」とか言った時、
ミーティングなどでプロジェクターを使う時、
ちょっとドキドキしてしまうのはなぜだろう。
とんでもないものが映し出されたら面白いのにと、期待してしまうのはなぜだろう。



話は変わるが、先日、「R-1グランプリ」を観た。
トシさんも記事で書いておられたが、私も笑った。特に芋洗坂係長。
芸が完成されているというか、やりきっているというか。
ネタに使われていた歌も良かった。特に、あの「ジンギスカン」という曲。これから観る人もいるかもしれないのであまり多くは言いたくないが、懐かしいというだけでなく、何か心を掴まれるような感じがして笑いもひとしおだった。
いや、よく考えると、あの曲を聴くと、なぜかいつも必要以上に反応してしまうような気がする。
なんでだろう・・。

と、つらつら考えてみて、自分が小学生だった頃の、ある出来事を思い出した。



私が通っていた小学校では、高学年の5、6年生に委員会活動というのをやらせていた。委員会には図書委員会、清掃委員会、体育委員会、生物委員会など様々な種類があり、学校の日常や行事の所々に活動の場を設けている。一クラス2~3人ずつが一つの委員会に属していて、私は2年連続で放送委員会をやっていた。
放送委員会では、毎日の学校放送に関するものすべてを担っていた。朝は朝でおはようございますの音楽をかけ、朝会には放送機材を準備し、給食時間にはお昼の放送として何かしらのコンテンツを用意し、下校時間にはさようならの音楽を流す。その他にも緊急の呼び出しなどがあれば、休み時間に放送室まで飛んでいってアナウンスすることもあった。

せわしない活動だったが、私は機械がわりと好きな女子であったため、楽しんで活動していた。

しかし楽しいばかりではない。お昼の放送の内容決めには本当に苦労した。3チームあるので、3交代制で各チーム一週間続きの担当をするのだが、数ヶ月もやれば当然ネタが尽きてくる。また場所が学校なだけにいろいろ制限が設けられていて、放送可能なものが非常に限られてしまう。音楽をかけようにもアイドル歌謡曲は駄目。本の朗読をしようにも7~8分の放送時間で完結するものでなければ駄目。何より他の放送委員たち(私以外全員男)のやる気のなさが顕著で、内容決めの会議の時は大抵誰かが「もーいーよ適当にクラシック曲でも流しておけば」と言い、マイノリティーである女子の私はいつもそれに流された。

ある日、その日の放送で本の朗読を流すことになり、収録のため午前中の休み時間に放送室に委員が集まった。私を含め4人。なんだかの短編集を図書室から借りてきて、録音室でカセットテープに吹き込む。20分しかない休み時間なので、失敗は許されない。読み間違えをすると後戻りして切りのいいところからやり直すのだが、ラジカセの調子が非常に悪く、録音ボタンを押すとちょっとテープが進んでから録音をし始めるものだから、うまく繋げることがとても難しいのだ。進み具合も一定ではないのが憎らしい。なので一発OKを目指す。

なんとか収録を終えて、教室へ戻る。3、4時間目の授業を終えると給食の時間だ。担当週には放送委員は給食を持って放送室に行き、放送機器の操作をしながらそこで食べる。

オープニングの音楽を終えて、さぁ用意しておいたテープを流そうと再生ボタンを押すが、なかなか音声が聞こえてこない。
待てど暮らせど無音のまま。テープを間違えたのかと取り出して見てみたが、ラベルに書いた日付はその日のもの。

録音に失敗していたのだ。

若人は知らないかもしれないが、当時のラジカセは録音するときに、再生ボタンと録音ボタンを二つ同時に押す形式がほとんどだった。しかもボタンが非常に硬い。”ぎぃゆぅっっ”と子供の指で押すには正直厳しかった。
どうも録音ボタンを完全に押し切っていなかったらしい。再生ボタンしか押されていない状態なのに、間違えないよう必死になって本を朗読していたのだ。馬鹿みたいだ。

とはいえそんなことは言ってられない。昼の放送をすっぽかしたら反省文を書かなければならないという決まりだ。みんなとんでもない慌てふためきようである。とにかく何かを流さなくてはいけない。
もう考える余裕はなかった。
そこらの引き出しを引っ掻き回してカセットテープの束を見つけた。その中から完全にテープが巻き戻っているものを1本取って機器にはめ込み再生ボタンを押した。



やや間があって流れてきたのは、あの「ジンギスカン」だった。





放送室に張り詰めていた緊張感が一気に砕けた。曲が曲だけに「ぶっっ」と吹き出す者もいたが、とにかく無音放送を避けられてよかった。歌い手も流行のアイドルという訳でなく、歌詞も不適切ではなさそうだ(というか「ジンギスカン」以外認識不可)。我が小学校放送委員会の放送コードに引っかかるものではないだろう。ギリギリセーフだった。



ところが、放送を終えて教室に戻ると、そこは異様な雰囲気だった。男子一同、なにやら嬉々として合唱している。そして対照的に女子がドン引きしている。
メロディーは「ジンギスカン」なのだが、よく聞くと歌詞が違う。
「ジンギスカン」ではなく「ちんげさん」と言っているようである。

友達に事情を聞いてみた。昼の放送であの曲が流れはじめてから、教室中異常な興奮に包まれ収まらないらしい。いつも当たり障りのないクラシックやイージーリスニングばかりで飽き飽きしていたものだから、無理はない。
「なんだよこの曲~!」「変な歌~!」との言葉が飛び交っていたのだが、誰かがふと「ねーこれ”ちんげさん”って聞こえねー?」と言った途端、皆一斉に「ちん、ちん、ちんげっさーん!」と合唱しだしたのだという。

沸点が低いもいいところである。

担任の女教師はイライラしながら「もういい加減にしなさいっ!」と叫んでいたが、そんな声もかき消されるほどの大合唱だった。となりのクラスの男性教師が乗り込んできて怒号を浴びせるまで、それは続いた。


稚拙な「空耳」だ。
一回お気に入りに登録されてしまうと当分まみれ続けるのは小学生の性である。休み時間、放課後にも各所で歌われたため、他クラス、他学年にまで広がるのに時間はかからなかった。

翌日、顧問の男性教師に呼び出された。
「昨日の放送はなんだ?!」
怒りに満ちていた。
「おまえら、引き出しの中のテープをかけたんだろう?」
教師は放送室をチェック済みで、機材の中に入れっぱなしだったテープを取り出してきていて、手に持っていた。
もうネタは上がっている。正直に顛末を述べた。
教師は、放送内容は必ず前日までに準備するというルールを守らなかったこと、不用意な放送によって校内が乱れているということを理由に懇々と説教をたれた。

惜しかった。歌はセーフだったのに、空耳の替え歌が校内倫理規定ににバリバリ触れてしまった。
替え歌については不可抗力ではないかとの抗議の気持ちもあったが、彼にも立場とかしがらみとかいろいろあったのだろう、反論を一切許さないという気迫に満ちていた。

その日の放課後、4人で反省文を書かされた。学校中に「ちんげさん」禁止令が出され、また退屈なお昼の放送を垂れ流す日々が続いた。



それから数ヶ月経った頃、お昼の放送当番から教室に戻ってきた私に、となりの席のN村君が「ねえ、また前みたいに変な曲流してよ」と言ってきた。
もう反省文を書くのは嫌だから滅多なことは出来ないよ、と言うと、彼は「ふーん」と言い、自分はあれ以来、お昼の放送で何かしらハプニングが起きないか、変な音声が流れてきやしないかといつも心のどこかで期待し続けていると言った。
コイツは校内放送に何を求めているのだろう。どんだけトキメキに飢えているのかと思ったが、こんな単調な学校生活なのだからしょうがないのかもしれない。その時の教室の熱狂を想像し、自分がその場にいなかったことがちょっと悔しくなった。




「ジンギスカン」の歌を聴くと必要以上に反応するようになったのも、ちょっとお間抜けなハプニングを期待するようになったのもその頃からなんだろうと思う。

ハプニングを期待しつつも、自分が失敗するのはもう絶対にいやだ。あくまで第3者として傍観してみたい。



暗証番号のメモとクレジットカード。
不適切な音楽テープと放送機材。
エロDVDと私用パソコン。
私用パソコンと会社。


世の中には危険なカップルが一杯だ。
それ一つ一つ自体には何の罪もないものだが、両者が組み合わさるととんでもないことが起きる可能性が高まるので注意が必要だ。
だから極力遠ざけて置くべきなのであるが、悲しいかな両者は大体寄り添っているものだ。

冒頭の引用記事のように社会人がこういった間違いを犯すと、たとえ間抜けな出来事であっても大事になってしまうことがある。反省文原稿用紙一枚では済まされないのだ。

これから社会人となる皆さんには是非気をつけていただきたい。


どうでもいいハプニングは傍観する側に限る。
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