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□■ 行列のできる店
2007/03/08 01:00
~その1~
今日、ちょいと買い物に新宿のハンズに行ってきた。その帰り道、ハンズから線路をはさんだ対岸のデッキに最近できたアメリカから来たドーナツ屋で、妻と息子にお土産を買って行ってやろうと思った。そう、NYの小柳津がMIXIの日記で、近所にあったのに閉店してしまってとても残念がっていた、あのクリスピークリームである。
 線路を渡り、店の側面が見えてきてびっくり!30人程の行列ができているではないか。う~ん、どうしよう・・・並ぶべきか・・・と考えながら行列の先頭を確認するため歩き続けた。ーなんと、店の正面手前で行列が終わっている。はて?まだオープンしていないのか、それとも次の焼き上がり時間待ちか?などと考えながらそのまま店正面へ回ってみる。
 一瞬ひっくり返りそうになった。すげー人。店の幅いっぱいに20人くらいはいるだろうか、その列が7つか8つ重なっている。。。合計200人近い、しかも列は殆ど進んでいる様子はない。考える余地は無い。人だかりが好きな野次馬だが気は短い江戸っ子にとって、晩飯前に何時間も並ぶことなど耐えられる訳も無い。結局ただ遠回りしただけ。その先の宮崎県の店は客がいっぱいだったが、そのすぐ先の広島県の店はひまそうだった。東国原効果か。どうでもいいや。。。

~その2~
京王線の駅に向かいながら、ドーナツのお土産がダメだったのでパオパオのシューマイにしようと考えた。来る時は5~6人しか並んでなかったし・・・ところがぎっちょん、店の外まで行列が。お前もか・・・今日のお土産は無しに決定!ごめんよマイ・サン&マイ・ワイフ。そう心の中でつぶやきながら店の前を過ぎて行くと、シューマイのにほひにつられてか、無性にラーメンが恋しくなってきた。

~その3~
ラーメンで思い出した。少し前のとある日、仕事でとある役所に行く時の事。駅からの道すがら、5~6人のおっさんがたむろっている。?。どうやらラーメン屋の開店待ちらしい。今時間は11:10。役所に着き、役人に建築に関する法規制について色々相談していると、お昼のチャイム。役人はいかなる時も事務的だ。「では昼休みですので」おいおい、まだ聞きたいことはあるんが・・・いつもならもっとしぶとく引き止めていぢわるするとこなのだが、私の脳裏にある来る途中のラーメン屋がその役人をあっさりと解放した。
 徹夜明けもなんのその、軽い足取りでかのラーメン屋前に到着。行列は10人ほどか。私の前は3人組みの20代半ばのサラリーマンらしき若者達(以下若造)。3人とも似たような容姿で、漫才コンビのオリラジのメガネの方みたいな髪型に、みたいなメガネ。そして色白。まさに今時の・・・って感じ。いかにもIT企業に勤めてますみたいな。身長は若干違うものの、あとはみんな一緒。後ろのオッサンには区別がつかないくらい。なにやら関西訛りの標準語で若造Aが「俺これ経費で落とせるぜ」などと言ってるようだ。自営業の私にはいけすかないセリフだ。
 列が進み店の中で待つ。席は8人程のカウンター席のみ。オヤジが1人で汗をかきながらひたすらラーメンを作っている。会計するのも面倒くさそう。やがて食べ終えた客が2人同時に帰り、若造3人のうちまず2人が先に並んで座る。そして少し離れた席の客が帰り、残りの若造1人がそこへ。
 その1~2分後、さらに1人食べ終えた。やっと私の順番。ちょうど若造2人の隣だ。店内が狭く、席の後ろは人1人がやっと通れるほどなので、その客の会計中私は座らずに少し手前で待っていた。すると、離れて座っていた若造1人が席を立ち、2人の横の私が座ろうとしていた席へと移動した。中坊かよ。気持ちはわからんでもないが、この狭い店でそれをやるか?まあ、それはいいとしても、せめて私に一言断るべきだろう。いや、それ以前に店のオヤジに一言言うべきだろう。既に注文しているのに勝手に席変わったら、オーダーが混乱してしまうではないか。オヤジは伝票など書かずに記憶だけで作っている。この若造の移動をわかっているのだろうか?まったくこちらの方は見ていない。
 私がその空いた席に着こうとすると若造1人がこっちへやってくる。一言謝りにきたのか?いや違う。すぐ後ろの水を取りに来たのだ。だがコップ2つに水を汲んでいる。他の若造2人はすでに水がある。そうか!狭くて動きにくいから、お詫びを兼ねて私にも水を持ってきてくれるのか!いい心がけだ。・・・んん?違った。私を通り越し、2つ持ったまま自席に着きやがった。2つ共自分用らしい。あきれた。
 まあいい、こいつらのことは考えず、ラーメンを味わうことに専念することにしよう。思っていた程ではないが、味はまあまあか。わたしが7割程食べ終えた頃、若造3人が食べ終えた。
 若造A「会計お願いします、3人一緒で。」
そうそう、こういう混んでる時は別々じゃなく一緒がいいよ。私がそう思った瞬間、
さらに若造A「領収書お願いします」
悪びれた様子も無く、はつらつと言ってのけた。うわ、この昼時の混んでる状況でオヤジも焦ってる時に・・・嫌がりそうだな・・・
オヤジ「すいませ~ん、ちょっとすぐ出せないんで、少し待ってもらうことになるけど」 ほらやっぱり。
若造A「はい、待ちます」 あらら・・・
オヤジ「ちょっと時間かかるけどいいすか?」 これは勘弁してくれって言ってるようなもんだよ。口は笑ってるけど目は怒ってるよ。
若造A「どのくらいかかりますか?」 え?まだ言うかこいつ。空気読めよ。
オヤジ(若造を見ずにラーメン作りながら)「う~ん1時間くらいかなぁ・・」 すげーオヤジだ。なかなか言えないよこれは。
若造A「・・・ぢゃいいです。。。」若造3人うつむきかげんで無言で店を出た。(客一同「ニヤリ」)

 よくよく思い返してみると、まあ別にどうって事のない話である。
しかしこのオヤジ、商売人としてはいかがなものかと思うが、なかなか見上げた根性である。世間的には色々なご意見もあると思うが、私個人的には若造よりはこのオヤジの味方をしたくなる。おそらくこの場にいた他の客も皆私に同感だと思う。

はたして読者の皆様はどう感じられただろうか?
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