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□■ Intermezzo
2007/08/21 08:18
今私は少々憤慨しているのだ。



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※放送を予定しておりました「英語でしゃべらナイト(5)」について、
 筆者多忙のため一部(←全部)予定を変更してお送りしております。
 
 また実行を予定しておりました「今度こそ、遅刻なんてしない!」について、
 筆者怠慢のため一部(←いや全て)予定を変更してお送りしております。
 あしからずご了承下さい。

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一体私は何を憤慨しているのか?



仕事が重なって煮詰まってくると事務所に半カンヅメ状態になる。
もちろん忙しいことは良いことではあるが、PCの前で座り続けているとケツが痛くなるし、タバコの量は増えるし、ボーイングが燃えたことを後から知るし、色々と弊害を伴う。あぁしかしケツが痛い。
うむ、しかしそれはどうでもいい。
今私が伝えたいことは、仕事のグチではない。


はて、では何に憤慨しているというのか?


事務所では仕事中ラジオをつけている。
前もどこかで話したが、残念なことにここ群馬では(感度の良いアンテナでない限り)J-WAVEは入らない。地元FM放送を聞いている。
カンヅメになっている事務所で、それこそ朝から晩までずっとラジオを聞いているわけだ。
しかしまぁ、おもしろい番組もあるし(昼間からエロネタあり)これはこれで楽しんでいる。
つまりこれにも不満はない。


う〜〜む、じゃぁ一体なんだって言うのさ?
ハッキリおしよこのスカポンタン!

まぁ少し待ちなさい。



さてここで唐突だが(まことに唐突)、皆さんはパチンコを嗜まれるだろうか?


私は、打たない。

なによりも下手クソかつ無知かつ根性ナシなため、やってて全然面白くない。
勝てない、勝つまで頑張ろうとしない、いやそもそも勝とうという意欲がない。
婉曲に言えば興味がなく、率直に言えばキライだからである。
身体中のフシブシが超音波破壊されるような、あの館内の大ノイズ・大BGM・大音声。
それにあの臭い。自分はタバコ喫みではあるが、あのヤニ臭い感じはたいそう不快である。

・・・少々鋭角的なことばを並べてしまったが、
パチンコ・スロット好きな方々は、どうか気を悪くされないで欲しい。
パチンコもタバコや酒と同じく嗜好品のたぐいであろうから、
これは「赤が好き青が好き」「シイタケが嫌い。マジで大っ嫌い」などと同様に
好き嫌いのカテゴリーに属する話題である。
フリークスの皆様に於かれては「パチンコの楽しさが分からないなんて、こいつ、不幸せなやつだな」くらいに思って聞き流して頂きたい。


そんな皆さんの寛恕に甘えることにして、もう少しだけパチンコ嫌いトークを続けさせてもらいたい。


商売は、提供するサービスの原価に利益を加えたものを販売し、成り立つ。

パチンコ店の営業の形態は、顧客から収集した金から経費と利益を差し引き、その余剰分を勝利した人に分配・還元するものである。
言うまでもなく、利益=売上−(経費+景品還元)のしくみにおいていかにその還元分を減らし利益を増やすかが経営の要諦だ。パチンコだって商売である。これはよい。

ただこの商売が一般的な物品販売と違うのは、一定のペイに対するサービスが、その顧客の持つ能力や知識----つまり上手いかヘタか知ってるか知らないか----によって、そして究極的には運がイイか悪いかによって変化することである。当然ペイに対して赤字のサービスを被ることもあり得る。そう、不公平なのである。
300円出してハーゲンダッツを求めたところ、「ハイ残念!君にはこれだ」とガリガリ君を渡されたらどうであろう。返品は出来ず、返金もされぬ。となりを見れば100円出してパイントカップお買い上げ。あんだよ!オレにもクッキー&クリーム食わせろよ!
・・・とは言え、これは勝敗のあるバクチなのであるから、サービスの不公平をもってパチンコの理非を論ずることは出来ぬ。あるいはそもそもパチンコにおける“サービス=還元”という設定自体が間違っており「勝負の一喜一憂を楽しむゲーム性こそがサービスである」という向きもあるかもしれぬ。
いずれにしても顧客は投資額に対し常々十全なリターンを期待することなどもってのほか、と覚悟する必要がある。
つまり「リスクがある」ということだ。

しかるに、だ。パチンコ店の広告やCMは損失の可能性について一切を沈黙し、
美辞麗句を弄しひたすら利得の期待感をのみ増幅させ、顧客の“購買意欲”を煽情する。
「さぁいらっしゃいいらっしゃい、ウチの利益確保のため勝つ人は少なく負ける人が圧倒的に多い過酷なゲーム、パチンコだよ〜!!」とは決して言わない。

まぁ、そりゃあたりまえだ。言うはずがない。
客にしてみたって、わざわざそんなこと聞きたくもなかろう。

だがその姿勢にはノンバンクのCMがアイドルやかわいい動物などを使って、
高金利のリスクテイクを模糊するに通底するものがある。何たる欺瞞!
「ご利用は計画的に」だと?
何たる欺瞞!


・・・あれま、調子こいてコトバが激越になってきちゃった。
しかも方向がまたズレてきたぞ。
いいかげん最初にもどって、話を結び付けていってみよう。


そう、私は少々憤慨しているところ。何故・・・?


「・・・よくわかんないけど、パチンコのCMのうさんくささに憤慨してるってこと?」


うむ、半ば間違いではない。しかしもう少し補足する必要がある。


私だっていい加減オトナである。
生きることとはケレンに満ちて、決してキレイなことばかりではない。
であればこそ、生きる戦いを続けてる人間に対しては寛容でありたい。
パチンコ屋さんだって必死に戦ってる。
そんなCMくらいで義憤にかられるようでは、いささか狭量に過ぎるであろう。


だが「ラジオを一日中聞いている」と私は言った。
J-WAVEなどの大都市放送局と違い、地方局にはパチンコ店のCMが多い。ガ然多い。圧倒的に多い。
マジで凄まじい量なのである。各CMインターバルの全てにパチンコCMがあるといっても過言ではない。
私は一日中、繰り返し繰り返しパチンコ店のCMを聞いているわけ。
そう、つまりは“堪忍袋の緒が切れた”状態なのである。

さらに言うと、実は先程述べた欺瞞が云々などは副次的な不満に過ぎない。
地方のセンスで構成されたCMは、めっちゃくちゃアクが強いのだ。
ギンギンのユーロビートにのせて「本日イベント開催ィィィッ!」などと声の限りおめきたてるCMや、全く感情移入することのできない中途ハンパなイメージキャラクターがベッタベタなダジャレをかました挙げ句「あっ、今日は新装開店日だった!今スグ行かなきゃ!」などというCMの数々。
私の心の琴線にノコギリの歯をあてられ、あまつさえアルコまでされてしまうような感じ。



あなたに分かるだろうか?番組の合間あいまに必ず聞かされるこの
間奏曲(Intermezzo)のうっとうしさを・・・
「ラジオ消せばいいじゃん」は言いっこなしで・・・・




と言うことで、私の中で「イヤさ加減」堂々第一位を獲得したCMを紹介しよう。


これは比較的しずかでおとなしい構成である。他のもののほとんどがアブラぎっているため相対的に目立つ。とは言え偏見で曇った私の目には、何といやらしく見えることか!

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■出演
(男)仕事疲れの見える若いサラリーマン
(女)さわやか(な雰囲気を強要されている)ナレーター


・背景にはオフィスらしい環境音
       ↓
(男)
前略、・・・前略って、何を略しているんだろう?
もしもし、・・・何故「もしもし」って言うんだろう?
「油を売る」って何でサボることなんだ?
・・・何でだろう!

・環境音ストップ。さわやかミュージックスタート!
       ↓
(女)
・・・そんなことに悩んだら、心の解放!
前橋駅南口、ア○ック前橋店!
                   (15秒)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

【評】
この青年は純粋な向学心から疑問を持ったのかも知れぬ。
「あー、オレの代わりに誰か便所行って来てくれないかなぁ」
「おいおい3回にいっぺんはオレが電話受けてんじゃね?」
「東電電力供給パンクで停電して仕事お終ィにならねぇかな」
などらちもないことで悩んでいるのならば、確かに心を解放したほうがよい。

だがこの青年は、普段から何気なく使っているためともすれば見落としがちなことがらを鋭く指摘した。社会生活における人間の謙虚さを学ぶためにも、これらを追求する意義は十分にある。

にも係わらずそれを「そんなこと」と断ずるとは!
なんたる驕慢!なんたる破廉恥!

君はその蒙昧なる精神と厚顔な態度を自己批判せよ!!(怒怒怒)






・・・
あれ?また叫んじゃった。


・・・え?


『心の解放が要なのはお前じゃ!』



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以上予定を変更し幕間狂言(Intermezzo)をお送りしました。





あっ、・・・ほらっ!今今!!ラジオで・・・!!!



・・・ムッカーーー!!!(怒)






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