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□■ 空白の時間(1)
2007/03/14 17:22
毎日がダンス部三昧な日々。
皆と遊ぶだけではなく、自分自身も少しずつステップを教えてもらい練習するようになったある日、先輩達がこう言った。

「実はさあ、今度の29日に東都戦っていう試合があるんだよ。ぜひ応援に来てくれないかな」

4月29日、それは前期初めてのレギュラー戦。
先輩達の練習に気合いを感じていたので、何かあるのだろうとは思っていた。



試合かぁ・・・

その試合という響きに体育系のノリを感じて何だか嬉しくなった。
しかしダンスの試合って一体どんなものなんだろう・・・
すっかり打ち解けて遊んでいる先輩達が、その試合でどう変貌し、一体どう戦うというのか。

「場所は後楽園ホールだから」

ボクシングなどで有名な、あの後楽園ホール??
あの聖地で戦うの・・・?


「ちなみに服装は正装じゃないとダメなんだ。わりぃけど、正装で来てね」

正装で応援??なんだか身が引き締まる。


興味津々。もちろん行くことにした。
お世話になっている先輩達が戦うのだ、応援しないわけにはいかない。



そんなわけで4月29日、ドキドキしながら先輩達と一緒に後楽園ホールへ向かった。

改札を出たらタバコは禁止。飲食も不可。
え~~。そんなぁ?飲み物もダメなんですか...?その意味は??

しかしもっと意味が不明な光景が広がった。


「ファイトォォォォーーーーーー!!!!!」

後楽園ホールの外では他大学が円陣を組んで大声を上げていた。

な・・・なんだコリャ。

髪上げにスーツ、学ラン姿もある。そんな格好で円陣を組み、「声が小ぃさぁーい!!」と
狂ったように叫んでいる。
またある大学では、上の代と思われる人が下の代をにらみつけながら、「分かったかぁ!?」
と声を荒げている。

こ、恐えぇ~。なんなんだこの人達...。(-_-;;;

(あくまで当時の僕のイメージです)


「ったく、うるせーよなアイツら。よくやるよ。あ、ちなみにウチはあんなことしないからね」

他大学の人達の冷たい表情に対し、
(あくまで当時の僕のイメージです)

割とリラックスしたウチの先輩達。
ああ、ウチは自由な雰囲気があるんだな...、と直感的に感じたのだった。
ちょっと安心。



ホールの中に入ると、すでに多くの人達が練習したり、用意をしていた。
いつもとは違う特別な状況に、ちょっと興奮気味な自分。

そして驚いたのは...

そう。女性の先輩のメイクである。

「ゴメンねー。初めてだとビックリするでしょう~??でもこういうメイクしないとフロアでは映えないのよ」

「いえいえ、大丈夫ですよ」
と言いながら、内心かなりビックリしていた。

完全に宝塚かと思った。(笑)

いや、というか、自分は宝塚を生で見たことがあったので納得できた。
本格的なのだ!!素晴らしい。

そして衣装もすごかった!!
メイクがメイクなので、その非日常的な状況では何が起きても不思議ではないと考えていたが
それでもすごいなぁ~と思ったのだった。


試合が始まると、もーそりゃぁ大興奮。
先輩達を応援しまくった。
普段から練習風景を見ているが、試合になるとまた違う。
超カッコ良かった。

しかし残念ながら、先輩達は準決勝には進めなかった。
「なんでだ!」という怒り。
あんなにカッコイイのに・・・

しかもその日はいつもは来ないようなOBOGの先輩がいっぱい来ており、
「よりによって誰も準決勝に残れない日に・・・」
とアーさんや想田さんが嘆いていた。
自分も悔しかった。

試合は決勝に移り、ファイナルソロが行われていた。
そのチャチャチャではマッドビアンコの曲でソロが行われたのだが、
しびれる程カッコ良かった。

いつか自分もああなれるだろうか・・・。

そんなことを思いながら見ていた。



試合が終わると新宿に出て飲もうと言うことになった。
OBの先輩として既に知っている大さんはもちろん、知らないOBOGの先輩達が集まった。
緊張しながらも、初めて試合を見た興奮もあり、僕らは飲みまくった。

途中、想田さんと大さんが僕のそばにやってきて、さらにペースは上がった。

飲みながら想田さんと大さんは
「おい、ジメ~。将来試合でどこまで行くんだ~??」
「そうだよ。お前みんなの前で宣言しろよ~。」
とおっしゃる。
酔っ払った勢いで、僕はスクッと立ち上がると、大勢の先輩が居る前で

「ぼかぁ~、いつかファイナルソロを踊ります!!」

と宣言してしまった。

「おおー。いいぞいいぞ~!!」「本当だろうな~。」「かっこいいーじゃねーか!」

と、わんやわんやの盛り上がりとなってしまった。
しかし恥ずかしい気持ちよりも、宣言してしまったことの気持ちよさが何ともいえない。

すると負けじと他の1年生が「僕はソロとかじゃなくて、優勝しますよ」と宣言。

「おおーーー!」「いいぞいいぞ!」場はさらに盛り上がった。

「じゃあオレも優勝する!」「オレも!」

1年生の何も分かっていないが夢のある宣言に、大いに盛り上がった飲み会。

「よいいいぞ~!ジメ、もっと飲め!!」

「ハイッッ!」

気持ちいい~時間が過ぎていった。











ピピピピッ、ピピピピッ・・・・

目覚まし時計が鳴った。

朝、8時30分。

授業に出るため起きる時間だ。
しかし、なんか気持ちが悪い。


・・・・・・・アレ? 


一体、オレはなんで寝てるんだ?


昨日試合見に行って飲んでたんじゃなかったっけ・・・??



んあああああああ!!
記憶が無い!!!!





初めて経験する「記憶のない恐怖」

一体、何が起きたのか...。





つづく


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シンガポールから無事戻ったと思ったら日本は超寒く
すっかり風邪をひいてダウンしてます。
(でも仕事にはなんとか来ていますが...)
全然集中力がなくって、文章変だったらスミマセン~。

しかし、みのりさんのネタに続けって感じですね。

(いやでも、もともと次はこのネタって決めてたんですよ、ホント(^_^;;)


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