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□■ 空白の時間(2)
2007/04/06 11:50
・・・一体何が起きたんだ!


こんな経験は初めてだったので、とても恐ろしくなった。

「オレ、変なことやってないよな・・・」
「そうだよ。飲んで酔ったとしても、そんな人に迷惑をかけることなんてやってるわけ....ないよ。きっと。」と自分に言い聞かせた。

しかし....そういえば部屋がちょっと臭う。
ふと、自分の来ていたスーツを見ると、自分が戻したであろうものを拭き取ったような後があった。

「あー、オレ戻しちゃったんだなぁ。でもきっと、お店ん中でやっちゃたってことはないよな。ちゃんとトイレに行って吐いて、少し汚しちゃったんだろうな...」

何も覚えていないというのは、本当に恐怖だ。
その恐怖ゆえか、人はいい風にいい風に考えようとする。


とりあえず、学校に行くためにシャワーを浴びることにした。
シャワーを浴びながらも、必死に思い出してみる。

1次会で飲んだ後・・・
・・・ああ、そうだ!どうやって移動したのかは覚えてないけど高そうなバーみたいなお店で飲んでた気がする。そう、ワインレッドのカーペットとソファー。暗い店内。カラオケが歌えるようになってた。

自分はそこで・・・ウィスキーの水割りを出され、それを飲みながら、おつまみのピーナッツを大量に食べてたんだ。

薄っすらであるが、そこまでは動画で思い出せた。
しかし、そこから先が思い出せない。

ん~~~。それで、何してたんだ。オレは...。

必死に思い出そうとする。
すると、3枚の切り取られた絵のように3つの場面が静止画で頭に浮かんだ。

ひとつは、カラオケを画面にしがみつきながら歌っている自分。
ふたつめは、非常階段のようなところを息を切らせながら必死に登り降りしている自分。
みっつめは、ヒデキと岡崎の肩を借りながら、歩く自分。

ん~~~~~~~~???

ダメだ。それ以外はどう思い出そうとしても出てこない。

シャワーから出た。しかし温まったせいか急に気持ちが悪くなってしまった。
昨日の酒がまだ残っていたのか?
フラフラしながら、またベッドに倒れこんだ。



・・・どれくらい眠っただろう?
ふと目が覚めると、外の景色はもうオレンジからパープルに変わろうとしていた。

やべぇ、もう夕方だ。

とりあえず部室に顔を出そう、と急いで支度をし、自転車で大学へ向かう。
学校に近づいたところで、自転車に乗ったHtyさんとすれ違った。
すれ違いざまにHtyさんが

「おお!ジメ!!大丈夫か??」

と叫んだ。

・・・大丈夫か??何のことだろう。


自転車を止め、部室に向かう。
部室に向かって歩きながら、何人かのダンス部員に会った。
皆同じく「もう大丈夫??」と心配そうに声をかけてくれる。


恐い。...そしてイヤな予感がする。一体何があったというのだ。


部室に入って、やはり「大丈夫か!?」と同じような反応を見せた想田さんに
「すみません!!僕、覚えてないんです。全く。一体何があったんですか!?」
と尋ねた。

想田さんが「いや~すごかったんだよ」と言いながら話してくれた内容...。




ガーン!





それはまるで後ろから鈍器で殴られたかようなショック、凄まじい内容だった。


以下はその聞いた内容。(お食事中の方は、読むのをお控えください)




・・・どうやら僕はウィスキーの水割りを飲みまくりながら、カラオケの番号を紙に書いて店員に渡す役目をしていたのだそうだ。

自分でもカラオケを歌ったり、他のお客さんの歌も盛り上げつつ、それは陽気に振る舞っていたのだが、いつの間にか一番の端のテーブルで壁にもたれながら眠ってしまったらしい。

しばらくスヤスヤ眠っていたのだが、突然僕の体は急に勢いよく水を出したホースのようにしなり、
マーライオンのごとくゲ○を放出。

そのゲ○はきれいなアーチを描き、なんと自分の前のテーブルを飛び超え、その先のテーブルの足元にまでおよんだ。

僕の体はきれいなリップルアクションを継続し、そのゲ○の放物線は3度に渡って描かれたのだそうだ。

そして4度目の発射をしようとしたが、吐く内容物が無くなって、僅かな残り物が自分の前にこぼれたのだという...。


聞いた話を元に作ったイメージ


!!


・・・人生はじめての大大失態である。
すっごく恥ずかしいし、申し訳ない気持ちでいっぱいなのだが、なんせその惨状を自分は知らないのだ。情けない。

想田さんによると、とにかくものすごく凄いことが起きてるんだけど、凄すぎて「汚い」とか「気持ち悪い」というレベルではなく、見とれてしまった...ということだった。
また、あんなにきれいなボディーアクションは見たことがない、とも言っていた。
(もちろんこれは想田さんの優しいフォローだとは思うが)

青ざめることに、前回にも書いたが、その日は滅多に来ないようなOBOGさんがたくさん居たのだ。
「なんでたまに来た時にこんなことしなくちゃいけないの~!」と僕の放出したものを片付けてくれた先輩もいたとか。
また僕が入部するきっかけとなった竹歳さんのカバンにもピチャピチャかかったそうで、そのかばんをダメにしてしまったらしい。
さらにさらにトシさんに至っては、お店の人にカーペット代を弁償させられたのだという。


ひぃぃぃぃ~~~~!


・・・その日の夜。僕は大西さんに出来る限り分かるOBOGの先輩の電話番号を聞き、謝りまくった。

当時の僕には分からない名前の方々ばかりで、誰に電話したのかはもう覚えていないが、
ほとんどの皆さんが「いいのよ。あなたにたくさん飲ませた上級生が悪いの」となだめてくださった。
本当にいい先輩達ばかりだ...。


治面地良和、大学1年目の4月29日。
まだまだ大学に入って間もない青二才が大失態をやらかした日。
覚えていないのに忘れらない凄すぎる日。


『お酒で記憶を無くす・・・・なんて、絶対経験しない方がいい』

経験したからこそ言えるこの言葉。



...お酒は楽しみながら、適量を飲みましょう。



おわり


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えー、もう14年前の話になりますが、もう一度この場をお借りして
この惨事に居合わせた方々、ご迷惑をおかけした方々へ...

申し訳ありませんでした!! 


m(__)m m(__)m m(__)m m(__)m



ちなみにあの小豆色のスーツは、その後ちゃんとクリーニングに出し
綺麗になって、その後も4年間着用しました。
就職活動のときもそのスーツでした。
(今考えると、スゴイ...)

あれは思い出深いスーツですね。(^_^;;






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