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□■ 研究発表:私との対話
2007/02/15 14:09
*ヒマにまかせてテキトーに一日を過ごし、PCに向かって
 思いつくままどうでもいいことを書き込んでいると、
 なんか、気がイカれたカンジ★

吉田兼好はエッセイにそう(現代意訳)綴った。

彼が軽いトランス状態にトリップした訳は、
普段生活する中で、思えば消え、消えれば思う
『心に移り行く由(よし)無し事』を書き付けてみてはじめて、

「あぁ、オレってこんなCOOL!なこと考えてたんだ」とか、
「そうそう同感!・・ってオレか。いやァやっぱオレって最高!」などと

まるで気の合う飲み友達と酔いながら会話するがごとくであったからだろうと
私は解釈する。彼は高揚する自分との対話をエッセイにものしたというわけだ。


昨今社会で声高に唱えられている「君の個性」。
個性とは何か?私とはたれなのか?

ヒントは「あやしうこそものぐるほしけれ」にある。

今回私は右の徒然草に取材した思考モデルをベースとして開発した
『自己対話法(Self Dialogue method)』(目下特許庁に申請中)を
本稿で実験してみることとする。

さてそのフローは、
(1)主観的自分“A”、“B”を、客観的自分“C”を設定する。
(2)ブレインストーミング手法に法り、Aは無作為な所感を速記的に書き付ける
(3)BはAに対して感じたことをまた書き付ける
(4)右(2)(3)を設定時間内繰り返す。今回は10分間とする。
(5)内なる自分を客観評価するため一旦睡眠をとった後上記フローからなる
   対話篇を読み、Cの感じるところを記す

この堅牢緻密な実験プログラムを遂行し、いざ自分探しの旅へ。
とは言え本格的なSD法の実践は私にとっても初の試み。
私はこの内的宇宙空間に何を発見することができるだろうか・・・?

Execution;
制限時間は10分間(現在15日0231)、
では、実験スタート!

*********

A:あーあ、また「開発した」とか言っちゃって、ネタにこまってさっき
  思いついただけじゃねぇか。
B:しょうがねんべ、なんだかんだで忙しかったんだから。
A:だいたい今日の夕方には、ログから去って行ったこじまとちはらをネタに
  何か書こうとしてたんじゃねん?
B:あ〜そうそう、「同期に送るオマージュ」とかのタイトルでな。
  じめんじの結婚式にオレたちがやった芸の顛末記、みたいな。
A:なんかいざ書こうとすると、色々写真とか資料とか欲しくなりはじめて、
  結局めんどくなるんだいな。ほら、字だけだと不安じゃん?
B:そうそう!文字だけでウチワ話書くっていうとキビシイだろ。
  独りよがりに過ぎたり。
A:あー・・、全然話かわるけど「オマージュ」って響きなんかよくね?
B:だろ!?、それがオレ的にヒットで
  「同期云々」を書こうって思ったくらいだから。
A:タイトルの言葉から内容を発想するってなんか逆っぽいけどな。
B:「オマージュ」って言葉さ、なんかエロいのと、なんかおいしそうって感じしね?
A:する!たぶんオマーがエロ系でマージュあたりが食い物系だよな。
B:いまどき風に言うと「エロうまそう」かな?
A:!エロうまそうって、徹頭徹尾エロさしか表現してないがな。
B:あっ、ひらめいた!「エロまんじゅう」ってどう?
A:いやぁ・・、意味は?
B:いや、響き的にな。でもまんじゅうってさ、
  いや、まんじゅうだけじゃないけど、
  あたまに「お」って付けると、ガゼンやさしい気持ちになれるよね。
A:はぁ?おまんじゅう、おにぎり、・・・それぐらいしか思いつかない。
B:はいはい思いつきです。うむ、でもこれから寝た後に見るんだろコレ、オレCが。
  夜とは言え「エロまんじゅう」とか言ってるオレをどう思うだろ?
A:どうも思わねぇよ、オレだもの。
B:でもさ、夜中に書いたラブレターって超ハズかしいって言うぜ?
A:ラブレターなん一回も書いたことも無いてめぇが言うな。
  まぁでもオレもうこの秋で34だかんなぁ、
  確かにこうやって文章に残してみるとヒクかもな。
  なんだよ「エロまんじゅう」って。「エロうまそう」って。
B:いや、みんな結構そういうのあると思うぜ。言葉の響きからイマジネーション。
  そんでだいたいみんなエロい方シモの方に結びつける。
A:・・・今オレ不安になってきたんだけど、それってオレだけ?
B:何をばかなこ・・・いや、・・・まさか・・・
A:・・よくさぁ、中学くらいに
  「こんなにエロいのは世界でオレだけかも知れない」って悩むじゃん・・
  って言うかまるで聞いた話みたいに言ってるけど正にオレがそうだった。
B:司馬遼太郎のエッセイでその下りを発見したときはうれしかったよね。
  「ああ!オレだけじゃなかったんだ!」って
A:でもそれは、子供の時の話だろ?33の今にこの会話はイタいよな。
B:オレはそう思いながらもう一方で思っているよ、
  「でも、だれにも迷惑はかけてない!」
A;ほんとに?
B:え?、うーむ・・・ほ、ほんとに・・・?
A:・・・ヤバいな、このままじゃエロエロ言っただけで終わるぜ?
  自分探しもなにもあったもんじゃない。何かないのかよ、よしなしごと?
B:あ〜・・あ〜・・えーっと・・あっ!そうそう!今日バレンタインデーだっt
A:言うな!
B:あぁ今のナシ!ってもう遅い。今年は・・・
  ・・・いや!でも今年はもらったよな!1コ。
A:友達の奥さんからだろ。しかも間接的に。
  それでいてホンネはめっさ嬉しかったんだよな。そのくせ友達の前では
 「いや有り難う悪いね宜敷く伝えといてくれ。あとでマイセレクトの本貸すよ」
  なんていってたけど・・
B:・・・平静をよそおっちゃった。あ〜あまったく凡夫だなマジで。
A:あー何がヤってなんだかんだでこういうイベント事気にしてるオレがヤだよな。
  ふりまわされてんじゃねぇよオレ!
B:『ええ、至って平常心ですよ、私。ふふ〜ん』とか言わんばかりの。
  そういうオレってなんかウザいよな。これって自己防衛のスタンスじゃね?
A:そのとおり!あれは自らを守る偽りのポーズに他ならない、惰弱!惰弱!
B:でも帰って来てみたら・・・
A:そうそう!帰って来てみたら・・・
B:東京の時の下宿の大家さんから、
  でっかいチョコが来てた。2コ目!・・以上!!
A:しかしこれは本っ気!でうれしいよな。カンドーしたよ。
  ・・・あぁなつかしいなぁ、ハギソウ。
  群馬にもどってもう9年?こんどこそ萩谷さんにあいさつにいこう。
B:去年もそんなこと自分に誓ってたよな。今年こそ行けよ!いや、行くぞ!
A:絶対!な。
B:・・・お前、今ちょっと「めんどい」とか思ったろ?
A:な、なにを!思ったのはクルマで行くと酒が飲めねぇってことだけだ!
B:じゃ電車で行けよ。
A:んぁあ?てめぇオレが電車嫌いなの知ってんだろ?
B:あ〜あ、まぁた言い訳ですか。じゃぁどうしたら気が済むん?
A:寝てる間に気付くとハギソウに居る、って感じ?
B:・・・おぃお前もう33だぜ!?いい加減目をサマせよこののび太野郎!
A:うるせえこのカス!
B:カスとは何だ、くされアル中!
A:・・あっ!
B:・・あっ!

*********

っと気付けば0256。設定時間を大幅に超過してしまった。

では実験フロー(5)に入る。この文章をメールで会社のPCに送信しておき、
明日会社で自分Cの所感を書き入れる。

では、一旦失礼する。Buona notte!・・・

*********

現在15日1352。朝から電話掛かりまくりで手がつけられなかったが、
却ってより客観的に読むことができた。

Execution; Cの感想

・・・まず初めに断っておくが、メール受信したこの対話遍には一切手を
加えていないことを宣言する。(改行部分は調整した)
そこで、所感。

・・・感想も何もあったもんじゃない。
つい先程まで電話で「では宜しく御願い致します」とか言ってた精神モードとのギャップがありすぎてオレ自身が戸惑いを覚えているところだ。こいつアホか?
しかしこいつも厳然としてオレなのだ。しかもつい何時間か前の。
現在のオレが発見したオレについての結論、
「まだ心の中のどこかでダメ人間の王国を模索している」ことだ。

もう、とうの昔にあきらめたはずだったのに。

*********

蛇足ながら、せっかくオレの中にうかんだ発想をこのまま捨て去るには
忍びないので、具現化を試みてみた。





どう?おいしいよ。


あぁ・・・ご先祖さまこんな僕ですみません。


※以上は全てノンフィクションです。たのむからフィクションであってほしい。
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