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□■ イタリアでのトラブル(4)
2008/01/11 20:40

皆さん、今年もよろしくお願いします!

さて、この話もラストです。(^_^)

-------------------------




おおお~~~!!ANA様!!!



この時、正確に言うと、飛行機から到着口へはバスで移動していたのだが、
バスの窓から到着口に紺色の制服が見えた時は本当に嬉しかった。
ドッと安心感があふれ出た。

バスのドアが開くと、僕らはその職員に駆け寄った。

ANAの職員「jimenjiさんですか?」

「ハイ!そうですっ!!まだ間に合いますか!?」

ANAの職員「スミマセン。ANAの飛行機はもう扉を閉めて出発の準備に入ってしまいました...」

...残念。...やはりダメだったか。でも職員は続けてこう言ってくれた。

「今日はここフランクフルトで一泊していただくことになります。
 今回これはアリタリアの遅延によるものですので、
 これから荷物を取った後、アリタリア航空のカウンターに行き、
 明日には帰れるよう交渉しますのでご安心ください。」

今日帰ることはできなかったが、明日には確実に帰ることが出来るという安心感。
しかも交渉はすべて彼がやってくれるという。
さっきまでの不安から考えると、比べ物にならない。

彼は「自分の後についてきてください」というと、まずは荷物を取りに行き
その後アリタリアのカウンターへ行って、現地語でスタッフと交渉。
そこだけではダメだったのか、奥の事務室のようなところにも行って交渉を続けてくれた。
結局電話でANAと話していたように、今日はホテルに泊まって明日ロンドンに飛び、
ロンドン発のANAで帰るということになったようだ。

その説明を丁寧に話し、明日からのチケットを手渡すと、
今度はホテルまでのシャトルバスが到着する場所まで案内するということで、また先導してくれた。

彼の後について歩くだけで、安心感というものを通り超え、優越感さえ感じる。
これが“特別扱いの感覚”なのだろう。

職員の人

ちなみにこの職員、おそらくドイツ籍なのだろうけれどもアジア系の若い男性で、
シドニーにそっくりだった。(笑)

外に出るとこの時期のドイツはめっちゃ寒かった。
イタリアとは比べ物にならない。
まさか、ドイツに降り立つとは思っていなかったので、どうにもならなかったが、
ANAの職員に別れを告げた後、寒い中バスを待った。

シャトルバスはそれほど大きくなかったため、1回目では乗れず、
そのバスが行って帰ってくるのを待たねばならなかったが、(30分程)この時は本当に寒くツラかった。

なんとかシャトルバスに乗り込み、行った先はNHホテル。
ANA系のホテルで非常にいいホテルだった。
部屋に荷物を置く頃には、ゆうに22時を回っていたが、
夕食が用意されていたので食べに行った。

非常にしっかりしたビュッフェ。味はドイツ料理ということで少ししょっぱめだったが
おいしくいただき、満腹になってから眠りについたのだった。

これは朝食(ビュッフェ)。美味しかったです。

さて次の日、空港に再度向かい、ルフトハンザの便に乗ってロンドンへ。
ロンドンに着いてからの待ち時間がかなりあったのでそこは退屈だったが、
出発時刻の3時間前にはANAのカウンターがOPENするため、とにかくそれを待って行ってみた。
すると、ここでも素晴らしい対応が待っていた。
ロンドンのANAカウンターではちゃんと情報が行きわたっていたのだ。

そして、

「ジメンジさまですね。この度は大変でしたね~。お察しいたします。
 代わりと言ってはなんですが、お席をアップグレードしておきましたので...」

・・・今、なんと申された??

アップグレード!?
ビジネスを用意してくれたと??



もーーー、ANA最高です。マジで。

昨日の件と言い、ANAは全く悪くないのにお客を思いやる行動...まさに至れり尽くせり。
今回分かりました。このサービスは最高です。世界でナンバー1と言っていいでしょう。

それからの時間は軽くショッピングした後、初めてラウンジに行って過ごすことも出来た。

飛行機の中でのビジネスクラスも素晴らしかったということは言うまでもない。

広い!最高です。シャンパンをいただきます。

夕食。順番に出てくるんですねぇ。

エコノミーとはやはり大違いです。

日本酒、岐阜のお酒でした。うまかった。

デザートもしっかり...



最悪から一転して、最高へ。
この旅はこれで一件落着になるかと思うでしょう。



...しかし、そうはいかない。

僕のトランクケースだ。
アリタリアにぶっ壊されたと前回書いたが、その件がまだ残っている。

正直、振り替え便のルフトハンザや今回のANAで「壊れました」と言えば、快く直す準備をしてくれただろう。
しかしそれでは僕の良心が許さない。
これは絶対にアリタリアに弁償させてやる。
そう考えていた。

またアリタリアでも日本のアリタリアなら、まだ少しはマシな対応をするだろうと考えていたのだ。

成田に着くとANAのバゲージクレームに行ってアリタリアのバゲージクレーム電話番号を教えてもらい
電話をかけてみた。



すると、ビックリ。



日本のアリタリア「それはお客様、現地で言っていただかないと...。こちらでは対応しかねます。」

...ふ、ふざけんな!!!

僕は今回アリタリアの遅延&キャンセルにより帰れなかったこと、
現地アリタリア職員からヒドイ対応と侮辱を受けたこと、
何よりそういう対応で、現地でこのバッゲジクレームをしている暇などなかったことなどを話し、
それでも対応しないというか!いいかげんにしろよ!

と怒鳴った。

すると日本のアリタリア、「遅延またはキャンセルによって帰国できないというのは
どの会社でも起こりえるどうしようもないことでして...、それに関してクレームがあるようでしたら
用紙をお送りしますので書面で送ってください。」

それはそうとして、そういう問題じゃないだろ!

散々どなり、押し問答して、ようやくアリタリアに弁償させるところまでこぎつけた。

正直疲れた。
せっかくANAにいい気分にさせてもらったのに...。

まじで何なんだ。この会社。

ようやく分かった。
このアリタリアという会社、本当の本当に最悪なのだ。


しかし、そんな僕をさらにビックリさせる一言が待っていた。


「しかしこんな対応してていいのか?あなたたち」という僕の言葉に対し、

日本のアリタリア職員「でもお客様、アリタリアのサービスは他と比べて随分いい方ですよ...」


...口があんぐりと開いた。

もうあきれ過ぎて、言い返す気も失せてしまった。


電話を終え、ぐったりしていると、そんな疲れ果てている僕を見つけたANAのバゲージクレームのチーフと思わしき女性(とても美人だった)が声をかけてきてくれた。

「何かございましたか・・・?」

力が抜けながらも今のアリタリアの話をしたところ、なんと!その女性は

「せっかくの楽しいご旅行だったはずでしたのに...、申し訳ありません。」

と謝ってくれたのだ。

アリタリアの話であることを言って話しているので、間違えているのではない。
おそらく航空事業に携わる者としての気持ちだったのだろう。

...素晴らしい。素晴らし過ぎる。


今回は何から何までANAに救われた...そんな旅となった。
まるでANAの回し者じゃないかと思えるほどの賛辞を述べたが、これは本当に正直な気持ちだ。


これからも海外に出かけることはあると思うが、ぜひANAさんに頼ろうと思ったのだった。




~イタリアでのトラブル おわり~


p.s.

ちなみにアリタリアとのトランクケース修理のやりとりは、のんびりとしたやりとりが進行し
今に至ってもトランクケースは届いていない。




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コメント
アリタリアに「お前らまうログ読みやがれ!」とでも言いたいです。
【2008/01/12 11:09
WEBLINK [ ] NAME [ 雅寿 #990ea13e92 ] EDIT
お疲れ様ですじめちゃん!
…本当に大変だったね。過酷な体験だよ。
アリタリアは同時多発テロ以降経営が行き詰って事実上国営状態らしいね。しかもひどい赤字状態が続いているらしく、トラブルも多いみたいだね。だからって客はそんなこと知ったこっちゃねーよ!って感じ。
まともにあおりを食らってしまって実に災難だったけど、助けてくれる人がいて本当に良かったよ。もう、あまりにも対極過ぎて。天使と悪魔だよね。
スーツケース、交渉の時にはすべての怒りが噴出したんだろうね。早く良い状態で手元に戻ることを祈ってるよ。
【2008/01/12 11:10
WEBLINK [ ] NAME [ みのり #57551f8c16 ] EDIT
日本って素晴らしい国なんですね。(ことサービスに関しては)
改めて気付かされました。
【2008/01/13 23:22
WEBLINK [ ] NAME [ 夢導 #99d0474ded ] EDIT
今アルファのエンジンはなんとオペルが作っているらしい。
いろいろしっかりしろよイタリア!

【2008/01/14 02:12
WEBLINK [ ] NAME [ もろ #9378a30376 ] EDIT
ANAさんの対応には、
社会人として見習うべき点が多々ありますね。
自分たちのミスではなくても、最大限の配慮で対応する。
どこのお客様でも、全てのお客様が快適な旅を出来るように。
素晴らしいですね。見習いたいです。その姿勢。
【2008/01/14 21:11
WEBLINK [ ] NAME [ mina #99d18a06e4 ] EDIT
ちゅいーっす。

ワタクシ、以前に書いたように、空港内に検査でまわってるんですよ。
なもんで、空港内にある、各航空会社の方々とも散々接してます。

で、この1年間の感想としてANAの素晴らしさは郡を抜いてますよ。
マジで。

JALは死んでます。
成田では「JALでごじゃる」って言葉があるくらいで
なんのつもりか、気位だけが高い。

その他は論外。

アリタリアもダメですね。
スーパーバイザーの方からして、胡散臭い人で、ホモくさいしw

個人の三文判を押してくれって言っても、
「外資系ですからハンコ使わないんですよ」
って、100円ショップで買ってくれればいいんですけど
っつっても
「外資系なので使わないんですよ」
みたいなカンジで、バカ丸出し。
郷に入れば郷に従え、日本人のくせに、と憤慨しました。

あちらの申請で検査に行くってのに
「あ、その日は、、、その時間は、、、」
じゃあ検査行かないぞ!みたいな。

検査に行っても、ちょっと待ってくれって言われて延々待たされ。。。

死んでいいですね、あそこは。
っていうか、死んでしまえばいいw
【2008/01/14 22:44
WEBLINK [ ] NAME [ いちろー #5497d27678 ] EDIT
>ガジュ
ははは...。いやいやいいよ。もう関わりたくないのだ(^_^;

>みのりさん
へ〜!アリタリア、そうなんですか!
しかしホントにそんなこと知ったこっちゃないですよね...。(^_^;;;
まさに天使と悪魔って感じでした。

>夢導
ホント!!日本は素晴らしい国だよ。
自分たちの考え方や生き方に誇りを持たないとね。

>諸さん
なんと、そうだったんですか!!
知らなかったです。
イタリア、こと車に関しては頑張ってくれ!!(^_^;;

>minaさん
ホントですよね。これだけいい思いをさせてもらって、素晴らしい会社だと思ったわけです。同じ事を自分も出来るよう見習わなくっちゃですよね。

>イチロー
おお、イチローも大変そうだね。
やはりそんな感じなのか...アリタリア
参るねぇ〜〜(-_-;;;;
ダメだコリャ!

それにしてもJAL!!...いけないね。
プライド捨てて頑張ってくれ!!っていいたいね。
【2008/01/15 01:24
WEBLINK [ ] NAME [ じめ #5495256a10 ] EDIT
イタリアでは、なかなか大変だったみたいだね。
ボクも海外で生活するようになって最初はあまりに日本と商習慣や接客が違っていたので、同じ様に感じたことも多々ありました。
日本は平均的にサービスがしっかりしてると思います。
海外は責任感やサービスは個々人、個々の会社で開きがかなり大きいと思います。
アリタリアはそんな感じだったかもしれないけど
イタリアにもきっとすばらしい人はいるはず、
ダビンチやミケランジェロやラファエロを
輩出してる国だもんね。
【2008/01/15 12:33
WEBLINK [ ] NAME [ カワイ。 #512ed606c6 ] EDIT
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