さあ、ホントにシャレにならなくなってきた。
待合室で待っていた多くの外国人も一斉にカウンターに詰め寄る。
すると、アリタリアの娘はしゃべりだした。
・・・・イタリア語で。多くのイタリア人はそれを理解し、移動し始める。
我々イタリア語を理解しない国の人間はそのまま待った。
もちろん続けて英語でアナウンスすると思っているからだ。
が・・・そのイタリア娘、さっさとこの場を退散しようとする。
はぁ??ふざけんなよ!!英語でもしゃべれ!!思わず日本語でどなりつける。
他のイタリア語を理解しない国の人々も怒っている。
もちろん僕のように母国語で怒るのではなく、英語で「英語でも言ってくれ」と求めていた。
....が、イタリア娘はムスッとした顔で
....無視。何考えとんじゃコイツは!(怒)これはいかん!この対応はホントにいかん!!
あり得なさ過ぎて怒りをどうぶつけていいか分からず、思わず困惑。
すると、そんな取り残された人々を見て、先程のイタリア語を理解し、英語も話せるお客の中の紳士が、わざわざ通訳してくれた。
聞くと、
「このフライトはキャンセルになった。
代わりにルフトハンザで振り替えるようにしたので
~番に荷物を出すから、それを取って、ルフトハンザのカウンターに行け。
ちなみにそのルフトハンザの便がフランクフルトに到着するのは20時40頃である。」
という感じらしい。
・・・あかん!!フランクフルトから飛ぶANAの便は20時45分。
その振替え便では、乗り換えられない。
これはまずい。どうしよう。
・・・この場ではどうすることも出来ない。
「とにかく、一旦預けた荷物を取りに行こう。」というわけで、荷物を取りに行って、それからクレームをつけに行くことにした。
・・・が、荷物を取りに行くと、
スーツケースが破壊されていた。もう死ねーーーアリタリア。飛んでもいないのに何なんじゃっ!!
頭に来たが、今はそれを言っている場合ではない。
交渉しないと帰れないのだ。怒りをこらえ、クレームを受け付けるカウンターに急ぐ。
そして、「キャンセルになった便の者だが、この振替え便では乗り換えに間に合わない。
どうしてくれるんだ?ちゃんと今日中に日本に発てるようにしてくれるのか?」
と言う。
しかし、今度はそのクレームカウンターのイタリア娘。
まず人の話を聞かず
「ビー クワイエット!」(静かにしなさい)
とのたまう。
ハァ?ふざけんな、こっちは時間がないんじゃ、ともう一度話をしようとするが
さらに「ビー・クワイエット!」と強くさえぎる。こちらを睨みながら。
・・・なぜだ?なぜ逆に怒られなければならないのか?イタリア娘は、我々を静かにさせてから、チケットを確認し
「あなたたちの日本へのチケットはもう既にルフトハンザで取ってある。
ルフトハンザのカウンターへ行け。」という。
??はて?おかしい。ANAの情報によるとそれは出来ないはずだ。
何を言っているんだ??
訳が分からないが、とにかく今度はルフトハンザのカウンターへ移動し、確認することに。
カウンターで聞いてみると、やはり日本へのチケットはとれていない。
当たり前だ、満席なのだ。
くっそ~~!!アイツ嘘ついて、その場をやり過ごしたな??マジでこの国の奴ら、こんなにサイテーな人種なのか??
このままだとヤバイ気がして、
僕は移動する間にもう一度ANAに電話を入れてみた。
アリタリアの飛行機がキャンセルになってしまったこと、
ルフトハンザで振り替え便を出すようだが、それだと乗り換えに間に合わないこと、
ANAさんで何とかしてもらえないか?もしくはアドバイスをくれないか?などを話した...。
さすがにANAも困ったようだったが、必死に食い下がる僕にANAのオペレーターさんは上司と話し合い、
「もう今日はどうすることもできませんが、明日のロンドン発成田行きならまだ若干の席が空いております。もしアリタリアの対応がどうしようもなければ、なんとかロンドンまで自分たちを送り届けるように交渉してみてください。そうすればロンドンからの席はANAがなんとかします。」
と言ってくれた。
も~ホントに心強い。そこで、もう一度クレームのカウンターの娘に食ってかかる。
「おいおい!ルフトハンザの日本行、とれてねーじゃねーか!」(実際にはもっとたどたどしい英語です。しかもパートナーに言ってもらってます)
するとアリタリア娘
「ハァ?なぜ??」と逆に質問してくる。
マジで死ねよお前!!なぜってなんだよ!そりゃこっちのセリフだろーが!
だいたいテメーがホントにとったて言うなら、そのルフトハンザの予約票みせてみろや!!
証拠を見せろ!!いい加減なことばっか言いやがって!
こっちはなあ、日本行のフライトがこの先満席だって知ってんだぞ!・・・と言ってやりたかったのだが、
怒りで頭は回んないし、英訳浮かばないしで唇をかみしめるしかなかった。
そこで、「もーいいから、明日ロンドンまでのフライト用意しろ!」
というと、またしても
「ハァ?なぜ??」と返してくる。
「ANA様が後はめんどーみてくれるんじゃ!!」「ハァ?ANAって何??」...もう漫才である。漫才ならパコーンとイタリア娘のおでこをはたいてツッコミを入れてやるところだが
いかんせんヤツはガラスの向こうだ。
ったくどうしてやろうかと思っていると、そのイタリア娘・・・なんと
退散。我々を残し、その場を逃げたのだ。ハァ?????アカンアカンアカン!なんやコレ。・・・信じられない状況が目の前にあると、人間ポカーンとしてしまうものである。
怒りのぶつけどころもなく、どうする事も出来ない。
とにかく振り替え便の時間も迫っていることだし、用意されたルフトハンザでフランクフルトに飛ぶことにした。
もう、ぐったり...。
この先どうすればいいのかも分からないし、
また今度はフランクフルトでめんどくさい交渉をしなくちゃいけないなんて...
マジで最悪だ。
ほんとアリタリア許さん。怒りながらも
「あ~この飛行機、実はズゲー急いで飛んでくれて、予定より30分早く着きました―。わーい乗り換え間に合ったー!てなことになんないかなぁ...」
と、あるはずもない妄想を繰り返した。
ちょっとだけ思いが通じたのか、飛行機は予定より5分ほど早くフランクフルトに到着。5分じゃぁしょうがない。
でもANAの出発も遅れてるかもしれないし、一応ダッシュしてみるかなぁ...と思いつつ飛行機を降りると、
なんとそこには、紺色の制服を着た職員が待っているではないか!!!
ANAの職員だ!!僕らのためにわざわざ着てくれたのだ!!おおお~~~!!ANA様!!!...このときほどANAの制服が頼もしく見えたことはない。
(つづく)
なかなか進展せずにスミマセン。
でもコレ、書いてたらまた腹が立ってきた!!(>_<)
実は先週末から昨日まで、また試合でルクセンブルグに行ってたんです。
公用語がフランス語ということで心配してたんですが、ほとんどの人が英語も出来るし、とてもしっかりしてて親切でした。
前回がコレなので、海外不信に陥りそうでしたが、このルクセンブルグは快適だったので救われました。
てゆうか、ホントこれ経験すると、他のことが多少のことは可愛く思えてきますよ。
まー、とにかくこのアリタリアの特に女職員、最悪でした。
次回完結させますんで、もうしばらくお付き合いのほどを...。(^_^;;
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